シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「すき家」他を運営するゼンショーHD(7550)の、2019年8月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年9月2日に更新された、すき家の2019年8月既存店売上高(速報値)は、対前年同月比103.5%でプラス成長となりました。内訳は客数が102.6%、客単価が100.9%です。

また全店売上高も103.4%と、既存店とともにプラス成長となりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。

既存店売上高は、対前年同月比で7月はマイナス成長となったものの8月はプラス成長を回復。今期のマイナス成長は7月のみの状態です。客単価は全ての月で100.0%以上を維持。客数は7月のみ98.6%とマイナスとなりました。

また全店売上高も、今期のマイナス月は7月のみであり、既存店同様の推移を見せています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社株価は、昨年12月7日に2,934円の天井を付けた後に下落を開始しています。下落が続く中で、6月24日の2,095円を底値に反発を開始。7月以降わずかながらも上昇を見せており、現在は2,400円付近で取引されています。

既存店・全店ともに、7月に対前年同月比での成長記録が13ヶ月でストップしました。しかし8月は再びプラス成長に転じています。今後も成長を維持することができるのかが注目されます。

ゼンショーホールディングスの過去1年の株価推移

参考資料:すき家 月次売上推移 (2020年3月期)

LIMO編集部