まだまだ日中は暑いものの、朝晩は若干過ごしやすくなったのではないでしょうか? 来たるべき季節をちょっと先取りするだけで、コーディネートのオシャレ感はグッと高まります。

とは言っても、“やせ我慢”はしたくない。いま欲しいのは、「すぐ使えて、秋まで着られるライトなアウター」。プロのショップスタッフが提案してくれた3品を早めにチェックしておきましょう。

「クリーンかつ軽やか」に徹したスイングトップ

どうせなら、まだ夏の暑さが残る時期からすぐに着られる一着がいい。ポリエステルと麻を混紡した、シャリ感ある素材使いが涼しげなのは、〈STILL BY HAND〉の一着。シンプルなデザインと掛け合わせることによって、クリーンな印象がさらに引き立ちます。

デザインのベースは、スイングトップ、またはドリズラージャケットと呼ばれるアイテム。やや重たく見えることもある、オーセンティックな〈バラクータ〉や〈マクレガー〉といった老舗の定番どころと比べて、現代的な軽やかさがあるのがいい。Tシャツにさっと羽織れるのはもちろん、 クリーンな表情を生かして、衒(てら)いなくスラックスに合わせてみたい一着です。

スイングトップながら「ブラックの質」が違う

「普段はブラックをベースにした格好をすることが多い」という方にオススメなのは〈prasthana〉の一着。こちらもやはりスイングトップベースですが、雰囲気はガラッと変わります。やはりこちらも素材使いがポイント。

ポリエステル、レーヨンなどを混紡した生地はかすかに光沢感を放ち、ドレス感すら感じさせる上品な仕上がりです。よく見ると、生地のブラックの部分も細かく織り柄を変えている凝りよう。縦に走るストライプもさりげないアクセントとして効いているので、ブラックの服にありがちな単調な印象もありません。秋に向けて、ワードローブに「ひと味違うブラック」を加えておきたい方はぜひ。

「いま着たい」と思わせるロガージャケット

一部のマニアックな古着好きに支持される「ロガージャケット」。確かにかっこいいのですが、オリジナルは現代ではちょっと着にくいのも事実。素材やディテールをアレンジして、オリジナルのデザインを踏襲しつつ、モダンな面持ちに改良したのは〈THE NERDYS〉。

生地は、世界トップクラスのファブリックメーカーである「小松精錬」から調達。撥水加工により多少の雨なら気にしなくてすむのは助かります。他にも、内側にはメッシュを配したり、ガジェットを守るウレタン入りポケットを左胸に付けたりと、かゆいところに手が届く仕様が満載。クラシックなデザインに現代の機能性が交わるユニークな一着です。今のうちにお手元にどうぞ。

あとがき

3着ともヘビーではなく、Tシャツに羽織りやすい量感のアウターです。もう少し涼しくなれば、中をロンTや長袖シャツに変えれば、秋もしっかり活躍してくれますよ。

FACY