映画館を利用できるのは何歳から?と気になっているママやパパも多いのではないでしょうか。実は、多くの映画館では年齢制限を設けおらず、何歳の子どもでも入館することはできるようです。ただし、子ども自身が映画を楽しめるかどうかは別問題!特に怖がり屋の子どもにとって、薄暗い館内・大音量・巨大なスクリーン・長時間にわたる上映など、どれを取っても不安要素でしかありません。

そこで今回は、4歳のわが子の映画館デビューを楽しい思い出にするために行った自宅でのシミュレーションをご紹介します。

「映画が見たい!」という息子の言葉をきっかけに

子どもが生まれて以来、映画館から足が遠のいているという人も多いのではないでしょうか。映画館という非日常空間でストーリーに集中し続けるなんて、幼い子どもにとっては至難の業。世のママたちは、子どもが何歳のころに映画館デビューをさせているのでしょうか。

「映画を見に行く小5のお兄ちゃんに連れられて、4歳の弟も映画デビュー。大好きなお兄ちゃんと一緒だったから、上手に鑑賞できたみたい。」
「娘の幼稚園のお友だちを誘って、みんなで人気のアニメ映画を見に行きました。最後まで観た子と途中で退出した子が半々くらいでした。」
「息子が暗い場所を怖がるので、小学2年生になって初めて映画館に連れて行った。」
など、映画デビューにもさまざまなパターンがあるようです。

筆者にも4歳になる息子がいます。彼の映画館デビューのきっかけとなったのは、「映画が見てみたい!」という彼自身の発言でした。しかし彼は、とても怖がり屋で小心者。そして長時間集中して何かに取り組むことも苦手なので、その発言があるまで息子を映画館へ連れて行こうなんて微塵も考えていませんでした。

映画鑑賞当日まで入念なシミュレーションを実施

息子の映画館デビューをよい思い出にしてあげるために、段階的なシミュレーションを実施することにしました。

ステップ1:映画を最後まで観ることに慣れさせる

普段はテレビで好きなアニメを見ていても、すぐに飽きて別のことをし始めたり、iPadでYouTubeを見ていても次々と違う動画を見始めてしまう息子。そのため映画は、見始めたら最後まで楽しむものだということを教えました。
自宅にあるDVDの中から彼に好きな物を選ばせ、ソファに座り、「最後までちゃんと見れるようになったら映画館に行けるよ!」の売り文句で息子と何本もの映画鑑賞を楽しみました。

ステップ2:映画館の暗さ、音の大きさを教える

映画館特有の暗さ・音量などの環境を自宅で再現してみました。それまでテレビを見るときは、部屋はなるべく明るく、音量も抑えるよう教えてきましたが映画鑑賞のときだけは特別!
また映画館は家とは違い、好きなときに電気をつけて部屋を明るくすることはできないので、怖くなったり、座っていられなくなったらいつでも退席できることも合わせて教えました。

ステップ3:鑑賞マナーを教えながらデモンストレーション

最後のステップとして、鑑賞当日のデモンストレーションを実施しました。自作の映画鑑賞チケットやポップコーン・ジュースなども用意し、リビングを映画館に見立て、映画館に入る場面からの練習です。

・映画館では、たくさんの人が一緒に映画を見ているから静かにすること
・話したいことがあれば、小声で話すこと
・前の席を蹴ったり、椅子に立ち上がったりしないこと
・騒いだり、泣いたりしたら、映画館から出なくてはならないこと など

映画を鑑賞しながら、上記のマナーをひとつずつ教え、本番に向けての準備が整いました。

鑑賞マナーを復習して、いざ映画館デビュー