「嫁ぐ」「夫の家に入る」という概念が薄れている現代においても、いまだに根深い嫁姑問題。「お姑さんのことが好きになれない」「自分への態度と息子(夫)への態度との違いにウンザリ」という人も少なくないでしょう。

姑に対する苦手意識を突き詰めて考えていくと、夫の問題点や夫と姑の関係性が浮き彫りになることも。筆者の経験からお話します。

夫が、自分の母親と妻の間に入ってくれるかどうかは大きい

筆者の夫の実家は、筆者宅から車で30分ほどの距離にあります。そのため、お盆やお正月に限らず、月に1度くらいのペースで会っており、筆者が一人で1歳の子どもの顔を見せに義実家に行くこともあれば、逆に義両親が筆者宅に遊びに来ることも。基本的に、義両親とも筆者によくしてくれています。

夫はと言うと、現役の時は企業戦士でバリバリ働いていたためほとんど家にいなかった義父よりも、専業主婦でずっと家にいた義母の方が距離が近い様子。マザコンとまではいかないまでも、義母と筆者が仲良くしているのを非常に喜んでいるようです。

一方で、去年待望の孫が生まれ、もっと筆者や子どもとの距離を詰めたい義母の行動と、それをなんでも引き受けてしまう夫にしばしば困ることもあります。たとえば産後3週間に満たない頃のこと。産後の疲弊から筆者の体調が少し悪かった時、会社にいる夫から「今から母さんが見舞いに行くから。1時間くらいで着くって」とメールがきたことがありました。

誰かの手は借りたいけれども、産褥期で自分自身がボロボロで部屋も汚い状態の時に義母に来られるのはちょっと気を遣う…。筆者が「いや、大丈夫だからと伝えて。むしろ今来てもらっても私が疲れちゃうかも」と返信しましたが、「でも、母さんが行きたいって言ってる」と押し通されてしまいました。

もちろん義母の優しさは嬉しいものの、義母と筆者の意見がぶつかった時に義母の方を優先しがちな夫。今はまだ大丈夫ですが、今後何か大きな出来事が起きた時に夫が義母と筆者の間に入らず、義母側に立つかもしれないな…と、今から一抹の不安を抱いています。

「妻は夫を上手に育てなさい」に感じる強い違和感