ここ数年、ひきこもりや不登校などの問題が報道されるときによく聞くようになった言葉「自己肯定感」。自己肯定感という言葉は知っているけれど、子どもにとってどんな影響があるのかがわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は自己肯定感とは何か、自己肯定感を高める子どもの育て方などをご紹介します。

そもそも「自己肯定感」って何?

まずは自己肯定感とは何かについて。自己肯定感とはその文字のとおり、「自分を肯定する感覚」のことをいいます。簡単にいうと「自分を大切に思える」ということですね。

この「自分を大切に思える」というのは、自分の能力に自信があるというようなことではなく、ありのままの自分を好きでいられるということです。

例えば何か失敗をしてしまっても自分のことを嫌いにならないで、先に進んでいける力のようなもの。この自己肯定感が高い状態を保てる子どもは、人間関係や受験などで落ち込むことがあっても、それを乗り越えることができるといわれています。

自己肯定感が低いことで考えられるリスク

自己肯定感の意味は分かったけれど、「自分を好きでいられなくなることは誰にでもあるのに、それが子どもの生活や将来に大きな影響を与えるの?」と思われる方も多いかもしれません。しかし海外や日本の研究によって、自己肯定感が低いことが悪い影響を与えるリスクがあると分かってきました。ここからはそんなリスクについて説明します。