人気ファッション誌『S Cawaii!』が2018年11月号で特集した「20代のうちに結婚する方法」は大きな話題になりました。

厚生労働省の「平成30年(2018)人口動態統計月報年計(概数)の結果」によると、夫妻の平均初婚年齢は夫が31.1歳で妻が29.4歳です。日本では晩婚化が進んでいますが、「20代で結婚したい」と思っている女性は少なくないようですね。

一方、高収入女子の未婚率は上がっています。その背景には一体何があるのでしょうか。詳しくみていきましょう。

年収と結婚の関係は男女で違う!

はじめに、年齢階級別・個人年収別の有配偶率を男女別にご紹介します。有配偶率とは、配偶者がいる人の割合です。

下記のグラフは、独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)が2014年に公表した「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状② ― 平成24年版「就業構造基本調査」より―」をもとに、編集部がまとめたものです。個人年収別50万円未満の階級には「収入なし」を含みます。(表「男性の年齢階級と個人年収別 有配偶率」を参照)

男性の年齢階級と個人年収別 有配偶率(JILPの資料をもとに編集部作成)

男性の有配偶率は、おおむね個人年収が上がるにつれてアップしていく傾向にあります。個人年収が600万円以上になると有配偶率は減少傾向に転じますが、個人年収900万円以上の階級では有配偶率が最も高くなります。

一方、女性の有配偶率と個人年収の関係は複雑です。(表「女性の年齢階級と個人年収別 有配偶率」を参照)

女性の年齢階級と個人年収別 有配偶率(JILPの資料をもとに編集部作成)

女性で有配偶率が高いのは、年収149万円以下の階級です。個人年収300万~599万円の階級でも有配偶率の高まりが見られます。個人年収600万円前後で有配偶率は減少傾向に転じ、個人年収900万円以上になると再び上がっています。

働き方の調整を迫られる女性たち