部下のやる気を上げるために上司が放った一言が、逆に部下のやる気を下げてしまうことがあります。一方で、デキる上司は、厳しい言葉が部下のモチベーションを下げ、結果としてチームのパフォーマンスが下がることを知っています。

今回は、部下のやる気を打ち砕く言葉とともに、部下のやる気を引き出す言葉を紹介します。

何気ない一言が、部下のやる気を下げることにつながる 

養命酒製造が、東京都で働くビジネスパーソン1,000人に対して実施した「東京で働くビジネスパーソンの疲れの実態に関する調査」によると、41%もの人が「疲れが倍増する言葉」を上司に言われた経験があることがわかりました。

「疲れが倍増する言葉」トップ3は、以下の通りです(複数回答可)。

1位:「常識でしょ」/「当たり前でしょ」(24.4%)
2位:「前にも言ったよね?」(23.9%)
3位:「まだ終わらないの?」/「仕事遅いね」(21.0%)

「常識でしょ」は、思わず言ってしまった経験がある方も多いのではないでしょうか?しかし、「何気ない」では済まないこともあります。

なぜなら、「”常識を知らないダメなやつ”というレッテルを張られた」と部下が感じ、結果として部下のモチベーションが大きく下がる可能性があるからです。

一方、前述の調査で「部下のやる気がアップする言葉」も発表しています。

1位:「君がいると安心だ! いつも頼りにしているよ」(21.3%)
2位:「すごいね、よくやった! 期待以上の出来だ」(20.1%)
3位:「君の心配りや優しさにはいつも感謝してる」(17.3%)

モチベーション高く仕事すると、成果にもつながりやすいものです。「部下のやる気をアップさせる言葉がけ」が、上司には求められるといえるでしょう。

「とりあえず褒める」はNG