「叱らない子育て」がさまざまな場で推奨されています。
ですが、いまだに肯定派と否定派がいるのはなぜでしょうか?

それは「叱らない子育て」の解釈を間違えている親、勘違いしている親が後を絶たないからに他ありません。

実際にあった「叱らない子育て」エピソードをご紹介しながら、「我が子を伸ばす子育てとは?」検証します。

エピソード1:「注意」と「叱る」を勘違いしている親

「義姉がまさに『叱らない子育て』を実践している親で、親戚同士で集まるときには、とても気疲れしてしまいます。
私の娘と年が近いので、仲良く遊んで欲しいのですが……。
娘が持っているおもちゃを無理矢理奪ったり、突然突き飛ばして泣かせたりと、目が離せません。
2人ともまだ幼稚園児ですから、口より先に手が出る場合もあるとは思うのですが、側で見ている義姉は、自分の子が何をしても常にニコニコ。
『〇〇ちゃん、ダメよ~』なんて優しいトーンで言うだけで、叱ろうとしません。
ある日、義姉の子が手にしていたおもちゃを娘の顔に向かって投げたので、私から少しきつめに注意しました。
そうしたら、鬼の形相で義姉がやってきて『〇〇ちゃんの心が傷付いた!謝って!!』と謝罪を求めてきたのです。
いやいや、本当に傷を負ったのは私の娘なんですけど…。
絆創膏を貼った程度のケガとは言え、危ないことは注意しないとダメですよね?
義姉といると正しい子育てって何なのか、分からなくなってしまいます」

そもそも「叱らない子育て」とは、親が感情的に怒らない・子どもに落ち着いて対応するということを推奨している方法です。

それを勝手な解釈で悪いことをしても注意もしないのは、親としての義務を放棄しているに等しいと言える行為でしょう。

エピソード2:自分の子どもに目を向けていますか?