自分はお金を貯められないタイプなのかも…と思ったことがある人、意外と多いのではないでしょうか。思うように貯金が進まず、でも別にぜいたくをしているわけでもない。だからこそ不満が溜まってきてしまいますよね。

そこで今回は、お金を貯められない理由について、自分がどのタイプなのかチェックしてみましょう。自分のタイプがはっきりすれば、次に何をすべきかわかってくるはずです。

無意識なぜいたく志向の人

「別にぜいたくしているわけじゃないのに、なぜかお金がなくなって毎月貯金できない」と思っている人は少なくないと思います。初めに言っておくと、このタイプが一番大変かもしれません。たとえば、下記に当てはまる人の多くはこのタイプであると言えそうです。

・部屋を見た友人に「モノが多い」と言われる
・コンビニでの買い物が多い
・出費が減らない理由がよくわからない
・甘いものやコーヒー、紅茶などを買うことが多い
・タバコやお酒が好き
・金に糸目をつけたくない趣味がある

このような項目に心当たりがある人は、無意識のうちにぜいたく志向になってしまっている可能性があります。自分の中の「最低限の買い物」が、一般的な最低限の買い物とはちょっと違うということ。つまり、自分では「ぜいたくしていない」と思っているのに、周囲の人から見たら「結構ぜいたくだな」と思われるような生活をしているかもしれないのです。

では具体的にどうすればいいでしょうか。一度、気の置けない友人に自分の買い物に付き合ってもらうといいでしょう。まずは自分の無駄遣いを自覚することが必要です。ぜいたく品を買うのが悪いということではありませんが、収入やそのほかの支出とのバランスを見たうえで、「今回は少し我慢しよう」とか「今回はほかの出費で我慢したから思い切って買っちゃおう」などと調整できることが大事なのです。

また、ぜいたく品や生活に必要ないけれどつい欲しくなってしまうものの区別をきちんと自分の中で整理して、買い物することも対策の一つです。その基準があいまいになっているからこそ、あまり意識せずに買い物してしまうのでしょう。まずは自分の中の基準を整理してみてくださいね。

貯金の目的が明確でない人

貯金の目的を考えることがなく、貯金に対するモチベーションが低いことでお金が貯められないという人もいます。自分では「お金を貯めなきゃ」とは思っているものの、その先の用途や貯金の目的がはっきりしていない場合もあります。このタイプに当てはまる人の特徴を見ていきましょう。

・「老後のため」「マイホーム資金」などと目的は決まっているが金額が決まっていない
・お金を貯めた先の使い道が具体的に想像できない
・いつまでに、いくら、何のためにお金を貯めるか決めていない
・お金を貯めるための具体的な方法が確立していない
・そもそも自分に合ったお金の貯め方がわからない

これらに当てはまる人は貯金の目的がはっきりしていないために、貯金に対してあまり熱意が持てない人です。貯金というのは、何かをやりたいという自分の気持ちがあってこそできるもの。そうしたモチベーションがないのに、「お金を貯めるために節約しよう」「お金を貯めたいから我慢しよう」という発想にはならないですよね。

こういう人はまず、なぜ自分が貯金するべきなのか、いつまでにいくら貯めたらどういうことが実現できそうなのか、自分がどう幸せになれるのかということを想像してみましょう。

ただ「老後資金のため」と考えるのではなく、「老後はキャンピングカーで日本中を旅したいんだ」とか「仕事を引退したら田舎に住みたい」など、想像してみて自分がわくわくするような用途を考えてみるのです。そこまで具体的に考えられたら、あとは必要資金を試算してみるだけ。「65歳まで」に「3000万円」貯めよう、などとイメージが湧いてくるはずです。

収入と支出がアンバランスな人