仕事に家事に育児にと、毎日忙しく働いていて自分の時間が取れなかったりしていませんか? 「また今日もやりたいことが何もできなかった」と思いながら眠りについていませんか? そんな人のために、今回は手軽にできる時短テクニックについて働くママに聞いてみました。

毎日の「朝5分」が効いてくる!

とあるIT企業で働くAさんは、時短勤務をしながら子育てと家事に追われる毎日。旦那さんの帰りは遅く、ほとんどの家事が終わってから帰宅するので平日はほとんどAさんが一人で家事を担うのだと言います。

そんなAさんが実践しているのが「朝の5分」を上手に活用する方法。「朝の5分は集中するのにもってこい。5分といえども、きっちり5分じゃなくて好きな音楽1曲かけてのだいたい5分くらい。この間に集中して掃除をしたり、洗いものをしたり、晩御飯の下ごしらえをしたりする」とのこと。

掃除は毎日「今日はトイレ」「今日はキッチン周り」などと違うところを順番に掃除しているのだそう。洗い物も、朝ごはんの分をササっと洗うだけだったら5分くらいで済んでしまいますよね。晩ご飯の下ごしらえも、慣れている人であれば野菜の皮をむいて切っておくことくらいはできるでしょう。また、「タレを作ってつけておいたり、ご飯の炊飯タイマーをセットしたり、お味噌汁を作ったりする」とのことでした。

Aさんはそれぞれ違うことを3回、つまり3曲分やるのだそう。「曲が終わりそうなタイミングでキリよく終わるようにすると、段取り力が試される気がする」とAさんも言っていた通り、確かに1曲の間でなんとかしなければならないとなると集中しますし、しっかり頭の中で手順を考えますよね。こうして15分ほど朝のうちに家事をして家を出るのだと言っていました。

スキマ時間に合ったタスクを用意しておく

看護師をしているBさんは、スキマ時間の長さに応じたタスクを毎朝用意しておくのだと言っていました。具体的にどういうことかというと、「5分なら子どもの明日の服の用意と持ち物チェック、連絡帳の記入をしよう」とか「10分なら家計簿の整理をしよう」という感じですね。

あらかじめタスクを用意しておくと、不意にスキマ時間ができたときに「何したらいいんだっけ?」と焦らなくて済みます。「5分くらい時間がありそうだからアレやっておこう」とすぐに取り掛かることができますよね。

Bさんは、先述したもののほかに、5分なら「今週の献立を考える」「買い物リストを作る」「クレジットカードの明細チェック」「ごみをまとめる」「トイレの掃除」「シンクの掃除」、10分くらいなら「ワイシャツのアイロンがけ」「お風呂掃除」「冷蔵庫の掃除」「靴磨き」、15分なら「常備菜の準備」「夕飯の下ごしらえ」などをタスクとしてやっていると話してくれました。

たしかにこうして見てみると、家事とは言えないまでのことや、まとまった時間がかかるわけでもないけれどやらざるを得ない家事までバリエーションに富んでいます。スキマ時間を使ってやれれば効率的ですよね。

カット野菜や下ごしらえ済みのパックを使う