子育てをしていると、悩みはつきないもの。特に初めての子育ての場合、見るものすること全てが初体験、手探りの状態で日々赤ちゃんを育てていくのですから、どれが正解かわからずに、心細く感じてしまいます。

そんな子育ての心配や悩みを周囲のいわゆる「先輩ママ」に相談すると、「大丈夫、大丈夫」と一笑に付されて終わり、というのもよくある話。しかし、そんな先輩方の態度に傷ついている…というママも少なからずいるのです。

心配するなってことかもしれないけれど…

「公園デビューしたけれど、すでにグループができあがってしまっていて、なかなかママ友ができない。それを親に愚痴ったら『子どもを遊ばせるために公園に行ってるんでしょ?そんなくだらないことで悩まないで、子どもの相手だけしとけばいいのよ』と言われた。
周りがグループで楽しそうにしてるなか、子どもとふたりで遊んでるのって、いたたまれなくて孤独なのに…」(3歳の男の子のママ)

「離乳食をあまり食べてくれないのが悩み。あれこれ工夫して手作りするのに、結局白ご飯しか食べてくれない。ノイローゼ寸前になって友人に話したら『そんな時期あるよ~。しょーもないことで悩んでないで、しっかり自分が寝て食べて、体力つけなさい!』と言われた。きっと励ましてくれてるんだろうけど、『しょーもない』という言葉がひっかかって…」(1歳の女の子のママ)

「誰と言うワケではないけど、ネットの育児相談とかを見ていると、『気楽に育児を楽しんで』『ゆったり育児をしたらOK』という回答をよく見かけます。それができれば苦労しないし、ストレス溜まらないよ…とモヤっとしてしまうのは私だけでしょうか。そんな自分は心が狭いのかな…なんて自己嫌悪に陥ってしまうことも」(4歳の女の子のママ)

それこそ「言葉のあや」だろう、ということがうかがい知れるエピソードばかりですが、言われた本人にすれば、「こちらは真剣に悩んでいるのに、どうして真面目に取り合ってくれないのだろう…」とモヤモヤしてしまうのです。
モヤモヤしているママたちもきっと時が過ぎれば、「あの時、あんなことで悩んでいたなんて」と苦笑いしつつ思い返すはず。

また、先輩たちも同じようなことで悩んだ経験から「そんなことで悩む必要はないんだよ。大丈夫、子どもはちゃんと育つから」という意味を込めた励ましのつもりなのでしょう。
しかし、子育て中で何かとセンシティブになっているママたちにとっては、「自分の思いが軽んじられた」と言う風に受け取ってしまう…なんとも難しい問題です。

不安を取り除くのではなく、不安に寄りそう