シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「吉野家」他を運営する吉野家HD(9861)の2019年7月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年8月に更新された吉野家HDの2019年7月既存店売上高は、対前年同月比102.6%となりプラス成長を果たしました。内訳は客数99.3%、客単価103.4%であり、客数のマイナスを客単価のプラスでカバーした形です。

また全店売上高も105.8%のプラス成長。全店売上高は客数、客単価ともにプラスとなりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のこれまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。

既存店売上高は、今期に入り7月まで5ヶ月間プラス成長が継続中。前上期も全ての月がプラス成長であり、引き続き今期も順調に推移しています。なお、客単価は今期全ての月でプラスの一方、客数はプラス月2ヶ月・マイナス月3ヶ月と不安定な状態にあります。

全店売上高も今期5ヶ月続けてプラス成長です。また客数、客単価ともに全ての月でプラスとなりました。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は昨年4月の2,275円をピークに下落し、1,600円台で底打ちした形です。そんな中で株価は7月10日に急騰し2,000円を回復。その後も上昇が続いたものの2,200円を目前に株価は折り返し、現在は2,100円付近で取引されています。

堅調な業績が続く中、7月の株価上昇で昨年4月の高値が射程圏内に入ってきました。今後は昨年4月の高値更新を果たすことができるのかが注目されます。

 

参考資料:吉野家月次推移(2019年度)

LIMO編集部