シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は回転寿司チェーン店「スシロー」を運営するスシローグローバルHD(3563)の、2019年7月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年8月2日に更新されたスシローグローバルHDの2019年7月既存店売上高は、対前年同月比で103.4%とプラス成長になりました。

内訳は客数が96.9%、客単価が106.7%。客数が今期初めてマイナスとなりましたが、客単価でカバーした形です。

また全店売上高も106.7%とプラス成長であり、既存店・全店ともにプラス成長を果たしました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は9月決算)。

既存店売上高は、今期全ての月でプラス成長が継続中しています。客単価もすべての月でプラスが続いていますが、客数は7月に今期初のマイナスとなりました。なお、プラス成長が続くものの成長率は鈍化しつつあります。

全店売上高も既存店同様、全ての月でプラス成長を維持。ただし既存店ほどではないものの、全店の成長率も鈍化の方向にあります。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は、5月末から6月にかけ7,500円付近での取引が続きました。しかし6月19日に窓を開けて下落し、6,000円付近にまで落ち込みました。その後、株価は戻しを入れて現在は6,600-6,700円付近で取引されています。

全店・既存店売上高は、対前年同月比でプラス成長が継続中です。しかし成長率自体は鈍化しつつあるため、今後の推移が注目されます。

スシローグローバルホールディングスの過去1年間の株価推移

参考資料:月次情報(2019年9月期)

LIMO編集部