今では、離婚は決して珍しいことではありません。「今は仲がいいけれど、いつか離婚することになったらどうしよう」と不安に感じている人もいるのではないでしょうか。

そんな事態を防ぐためにも、離婚の動機や夫婦げんかの傾向を把握しておきましょう。再婚に関する注意点もあわせてお伝えします!

離婚の動機で最も多いのは?

司法統計の「平成29年度 婚姻関係事件数」をもとに、離婚の動機の傾向をチェックしていきましょう。まずは、夫からの申し立てによる離婚の理由です。

【夫からの申し立て】
1位:性格が合わない
2位:精神的に虐待する
3位:その他
4位:異性関係
5位:家族親族と折り合いが悪い

また、妻からの申し立ての離婚の理由は以下の通りです。

【妻からの申し立て】
1位:性格が合わない
2位:生活費を渡さない
3位:精神的に虐待する
4位:暴力をふるう
5位:異性関係

1位は夫婦共通で「性格が合わない」でした。付き合っているときは問題ないと思っていても、結婚して育児やお金に関する話をしているうちに「この人とは意見が合わないな」と感じるケースが多いのかもしれません。

また、両者ともに上位に位置している「精神的な虐待」の事例を、内閣府男女共同参画局HP「ドメスティック・バイオレンス(DV)とは)」のなかからご紹介しましょう。具体的な事例は以下の通りです。

・大声で怒鳴る
・実家や友人との付き合いに制限を設ける
・電話や手紙の内容を確認する
・無視をする、会話をしない
・人の前で罵る、命令口調で発言する
・大切なものを破壊する
・「子どもに手を出すぞ」とおどす

こういった精神的な虐待に耐えられず、離婚を決意するケースもあるようです。いずれにせよ、長時間一緒に過ごしていると相手のさまざまな部分が見えてくるのでしょう。

夫婦で揉めるきっかけは?

小さな揉めごとがきっかけで、離婚に発展する可能性もゼロではありません。とくに多いのは、「お金に関する揉めごと」。夫婦の金銭感覚の違いによって、意見が食い違ってしまうのです。

その内容は、夫婦のどちらが家計を握っているかによって異なります。夫が家計をやりくりしている場合、生活費を受け取っている妻が「この金額では足りない」と告げることにより「足りるはずだ」と争ってしまうことも。

反対に夫がお小遣い制の場合、金額に不満を感じる、仕事の意欲が下がってしまうといったケースが挙げられます。お互いが納得できるよう、お小遣い額の見直しや生活費の報告をこまめに行なうようにしましょう。

子連れ再婚の注意点