家族の中で、妻ばかりが家事育児に追われていませんか。共働き家庭が増加する中、家事するのも働くことにも疲れて、燃え尽き始めている女性が少なくありません。

その原因のひとつが家の中での負担の大きさにあるようです。

リンナイ㈱が、日本、韓国、アメリカ、ドイツ、デンマークの5か国で30~49歳の夫婦共働きの男女500人(各国100人)に調査した結果(2018年発表) を見てみましょう。日本における女性の負担割合は最も重く、女性側に頼り切っている実情が浮き彫りになっています。

【家事分担している夫婦の割合】
1位:アメリカ(93.0%)
2位:韓国(87.0%)
3位:デンマーク(84.0%)
4位:ドイツ(77.0%)
5位:日本(56.0%)

育児の分担まで日本は最低レベルという結果に

また、同リンナイの育児の分担に関する19年の調査結果(エリア:日本(東京)・韓国(ソウル)・アメリカ(ニューヨーク)・ドイツ・スウェーデン、対象:25~39歳の女性有職者子どもあり計500名(各国100名)) によると、日本は女性の分担が8割・男性2割という結果となり、父親の分担割合が最も低くなっています。

しかも日本で"ワンオペ育児"だと感じているワーキングママは6割を超え、共働き家庭の女性が厳しい状況に置かれていることがうかがえます。

ちなみに18年の調査で5か国全ての結果に共通していたのが、夫婦で家事分担している家庭ほど、「配偶者が好き」という回答が多い点でした。積極的な協力が、家族の心の結びつきに良い影響を与えているようです。

家事は女性? その発想が抱える危険性とは