体温調節機能が未発達な乳幼児にとって、夏は大人以上に熱中症になりやすいと言われています。夏本番を迎えるこれからの季節、抱っこ紐やベビーカーで移動する際には親子ともに十分な水分補給や休憩を取ることが非常に大切です。

ベビーカーでも抱っこ紐でも夏は熱中症対策が必要

子連れでのお出かけには、抱っこ紐かベビーカーかという選択を迫られます。抱っこ紐は移動が楽になりますが、夏で気温の高い日であれば、体が密着した親子ともに熱がこもって汗で不快な状態が続いてしまいます。そのため、自分と子どもの間に抱っこ紐用の保冷剤や冷却シートを挟んだり、子どもに帽子を被せるなどして熱中症対策をしている人は多いでしょう。

一方で、そこまで対策をしない場合が多いので注意が必要なのがベビーカー。特に前向きのベビーカーだと移動中は子どもの顔が見られないので、様子をうかがうタイミングを逃してしまいがち。また備え付けの日よけで紫外線対策をしていれば、外からもなかなか子どもの様子がわかりません。ベビーカーでスイスイ移動するのはいいものの、気が付いたら子どもが暑さでぐったりしていた…という事態もしばしば起こります。

そして、実は立っている大人よりも、子どもがいるベビーカーの位置の方が、地面からの照り返しの影響を受けやすいため温度が高くなってしまうことをご存知でしょうか。環境省の熱中症予防情報サイトによると、地上から150㎝の高さに比べ、地上から50cmの高さ(おおよそベビーカーの高さ)の気温が2℃ほど高くなった事例もあると記されています。

「ベビーカーで休める場所がない」という実際の声をもとに

そんな中、アサヒ飲料株式会社は「『アサヒ 十六茶』子育てサポート事業」の一環として、「ベビーカー熱中症予防・レスキューMAP」の提供を開始。どのようなサービスなのか、7月9日にマロニエゲート銀座で行われたオープニングセレモニーを取材しました。

アサヒ飲料株式会社の宮本敬文さん(マーケティング本部マーケティング二部お茶・水グループリーダー)によると、今回のサービスは、カフェインレスで健康素材が多く含まれている「アサヒ 十六茶」のファンに多い30~40代女性に着目したものだそう。多くが子育て中だという彼女たちに子育てや熱中症に関してアンケートを取ったところ、次のような声が多く集まったといいます。