ママとしての楽しみを満喫する情報が詰まった雑誌、「VERY」。紙面に登場するセレブ感あふれるモデルたちに、憧れをもった女性も多いのではないでしょうか。

そんな「VERY」には、その時代の子育てや家族事情を感じさせる内容が見受けられます。創刊から現在までの流れを辿り、その背景を探ってみましょう。

「VERY妻」はどう変化した?

光文社が1995年に創刊した「VERY」は、東京都白金や兵庫県芦屋に住むセレブ妻たちを「シロガネーゼ」「アシャレーヌ」と名付けたことでも知られています。お嬢さん風のファッションを提唱し、読者に華やかな印象を与えてきました。

2005年頃になると、「“幸せ”は夫婦のオシャレに表れる」や「記念日くらいキレイな妻だと感謝して」など強気な特集が組まれるように。「園ママの“掟”」「受験バカ一代」といった連載もスタートし、セレブママの扱いに変化が見られました。

2010年頃からは、『産婦人科医の主人は、私の産後うつに気づいてくれませんでした』 聞こえていますか? 産後うつという叫び」「ママ友ワールドは地獄じゃない」といった、華やかなイメージとは反対の内容が盛り込まれています。

そして、2013年には「子育てがつらい私はダメ母ですか?」、2016年には「『いい母』の定義なんて誰が決めた?」、2018年には「ママだからって、夕食をがんばりたくない宣言!」といったテーマが登場。完璧な育児や家事をする必要はない、という趣旨を感じさせられます。

こうみると、「輝かしい妻」だけでなく「妻たちのダークな一面」も扱われているようです。「VERY=セレブで完璧な母親がテーマ」と思っていた方にとっては、少し意外な内容だったのではないでしょうか。

現在の「VERY」から見えるもの

このように、時代とともにメッセージ性を変化させてきた「VERY」。2019年1月号の特集「『きちんと家のことをやるなら働いてもいいよ』と将来息子がパートナーに言わないために今からできること」では、大きな反響がありました。

この特集では、「将来、結婚した息子が家事育児を自然と行えるようにどう育てていくか」というテーマを投げかけています。そこには、「息子に共働きや男女平等を前提として捉えてほしい」「妻を困らせるような人にならないで」といった母親の願いがあるのでしょう。

また、読者である母親自身が「夫に似てほしくない」「夫とは違い、家事育児を積極的にする人になってほしい」と感じているケースも多いようです。とはいえ、子どもに「お父さんのようになっちゃダメよ」というのも気が引けます。だからこそ、どう教育すべきか悩むのも無理はないのかもしれません。

夫に家事育児をすんなり手伝ってもらうには