シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は100円ショップ「キャンドゥ」を運営するキャンドゥ(2698)の、2019年6月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年7月10日に更新されたキャンドゥの2019年6月既存店売上高は、対前年同月比98.3%とマイナス成長となりました。なお、同社の客数・客単価の内訳は開示されていません。

全社売上高も99.7%で、既存店とともにマイナス成長となっています。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社の2019年11月期の既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。

既存店売上高は、上期でプラス成長となったのは3月のみで、3カ月連続のマイナス成長となっています。6月もマイナス成長となり、下期もマイナスからのスタートとなりました。ただ、上期累計数字は99.1%であり、マイナス成長で苦戦が続く中、なんとか踏みとどまっている状態です。

一方で全社売上高は、12~3月の4カ月はプラス成長となったものの、4~6月は3カ月続けてのマイナス成長。上期累計は100.9%と、プラス成長を維持しました。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は昨年5月の1,887円を天井とする下落が継続しましたが、12月25日に1,466円まで下落した後に反転。緩やかな上昇が続き、3月末には1,700円を回復しました。しかし再度反落し、1,600~1,650円付近での取引が6月から継続中です。

下期がスタートしましたが、既存店売上高は今期プラス成長が1カ月のみと、苦戦を強いられています。また全店売上高も4月以降3カ月連続のマイナス成長が続いています。

下期のどのタイミングで、特に既存店が成長に転じることができるのかが注目されます。

キャンドゥの過去1年間の株価推移

参考記事:2019年6月度 月次売上高前年比速報

LIMO編集部