シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はカレーチェーン店「CoCo壱番屋」を運営する壱番屋(7630)の、2019年6月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年7月4日に更新された壱番屋の2019年6月の既存店売上高は、対前年同月比102.6%でプラス成長となりました。内訳は客数100.6%、客単価102.1%です。

全店売上高も102.8%とプラス成長で、既存店・全店ともに堅調に推移しました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のこれまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。

既存店売上高は前期から、全ての月でプラス成長が継続しています。また客単価も、前期からマイナスとなったのは1カ月のみです。客数は前上期は4カ月マイナスでしたが、今期は2カ月がマイナスとなっています。上期残り2カ月の客数推移が注目されます。

なお、全店売上高は既存店同様、前期から毎月プラス成長が継続中です。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は昨年6月の5,300円を天井に下落しましたが、12月26日の3,815円を底に上昇。3月後半にかけ5,000円をうかがう上昇を見せたものの、失速し下落しました。しかし6月下旬以降、再び5,000円を目指す上昇を開始しています。

既存店及び全店売上高のプラス成長が続いています。堅調な業績を背景に上昇を見せる株価が5,000円の大台到達となるかが注目されます。

壱番屋の過去1年間の株価推移

参考資料:2019年6月度月次情報

LIMO編集部