同じ給料や同じ年代の同僚とでも、年を追うごとに差が出てくるのが「貯金額」。老後資金の不安も増大する今、思うように貯められていない人は、早急にお金の使い方や日頃の生活パターンの見直しをしておきたいところですよね。

そこで今回は“貯め上手”な人の考え方を参考に、“貯められない人”が知っておくべき貯金のヒントをお伝えします!

350万円程度は貯めておきたい!? 平均貯金額を検証!

そもそも世の中の人たちは、どのくらい貯金をしているのでしょうか。金融広報中央委員会の『家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]』(2018年11月発表)を参考にみてみましょう。

この調査結果によれば、金融資産の保有額の平均は744万円(ここでの「金融資産」は、不動産や住宅、貴金属などを含まず、運用や将来に備えての資産のことを指します)。

ただし、平均値は一部の富裕層によって額が引き上げられることもあるため、中央値(保有額の少ない順・多い順に並べた際に、真ん中にある値)も見てみましょう。同調査での中央値は、50万円。「金融商品をいずれも保有していない」と答えた人は全体の5.6%ですが、この層に当てはまる人は、まず50万円のラインを目指して貯金を始めるとよさそうです。

続いて、対象者を「金融資産を保有している世帯」に絞った場合、同調査での平均値は1234万円、中央値は350万円となっています。過去データも併せて見てみると、この10年間の中央値は300〜600万円の範囲内で推移しており、「貯金はしているけど、額が少ない」という人は、このあたりの額を目標にしてみてはいかがでしょうか。

「貯金上手」と「貯められない人」の違い

金融資産を1円も貯めていない人を含めるかどうかで、中央値は一気に50万円から350万円に跳ね上がり、大きな“貯金額格差”があることがわかりますね。

収入の差はもちろん貯金額に影響しますが、多く稼いでも、多く使ってしまえば増えないのが貯金。「貯金上手な人とそうでない人の違い」を検証してみましょう。