「投資」というと皆さんどのような印象を抱かれるのでしょうか。「見えないリスクが怖い」、「持っている資産が減ってしまうかもしれないので不安」といったネガティブな印象から「資産が増えるために必要な行動」というようなポジティブな印象のものまでさまざまではないでしょうか。

投資はなぜネガティブな印象を与えるのか

では、「投資」とは、日本語ではどのような意味なのでしょうか。あらためて辞書を見てみましょう。

三省堂国語辞典(第七版)には次のように書かれています。

「財産を増やすために、また、利益をもとめて、資本を出すこと」
「長期的な相場の変動や利回りを考えて、株券や債券を買うこと」


いかがでしょうか。いずれの説明も、心理的に大きくネガティブな印象を与えるような説明にはなっていません。

一方で、冒頭に見たように「投資」という言葉に対してはネガティブな印象を持っている人が少なからずいます。なぜでしょうか。

実際に、1980年代後半から90年代初めに日本株式に投資をした人でその後も株式を持ち続けたという人の中には、投資に失敗したという経験をした人もたくさんいることでしょう。

また、「投資」の資金(資本)を「投じる」という表現が、なにやら自分の手から離れていくという印象を与えているということがあるのかもしれません。

ここまで「投資」の定義について見てきましたが、私たちは「投資」そのものにどう向き合えばよいのでしょうか。

投資することに意味はあるのか

さて、「投資をすることに意味があるのか」という点については、皆さんはどうお考えでしょうか。

金融機関に預貯金としてお金を預けていても、利息はほとんどつかないということは皆さんがすでに体験されていることだと思います。

そして、安全資産である預貯金だけでは資産を大きく増やすことが難しく、投資はそのために必要な行動だということも理解されているのではないかと思います。

投資の最終ゴールは「資産を増やすこと」というのは誰しも同じかと思います。しかし、その目的は人それぞれです。

マイホームを購入するための住宅ローンの頭金であったり、子どもが大学進学するまでの教育資金であったり、定年退職後に自分の趣味を満喫するために老後資金を貯めておきたいというように様々でしょう。

年収の多い方は、投資という選択肢を選ばなくとも、預貯金だけで目的に必要な金額を貯めることができるかもしれません。そうしたケースでは、無理をして投資する必要はないかもしれません。

しかし、そういった方ばかりではないでしょう。「これからやってみたいこと」や「これから必要なこと」をイメージする一方で、自分の年収だけではどうしても足りない、節約しても手が届かないということもあるでしょう。

そうした状況で、現在よりも資産を増やすことができるかもしれない投資は、皆さんの希望を現実のものとする可能性を高める手段となりえます。

投資で気を付けておきたいこと

投資が希望を叶えるための手段ということは分かっていても、一方で、「預貯金に利息はつかないことは分かっているが、資産を減らしたくない」とか「『貯蓄から投資へ』というフレーズはよく耳にするが、どのような金融商品を買ってよいかわからない」という声は多く聞かれます。

もちろん、投資に「絶対」はあり得ません。そして、投資とは資産価格の変動という「リスク」を許容することで「リターン」を手にできるものです。

もっとも、先ほど触れたように、投資する対象資産がしっかりと収益を生む資産であれば、その資産価値がゼロになる可能性は低いでしょう。

ただし、やや専門的に言えば、収益をしっかりと稼いでいる資産であっても、投資家の期待する収益を出せなければ、その資産価格は下落してしまうことがあります。

たとえば、上場株式のようにその都度値段がついており、誰もが自由に売買できる環境では、そうしたことが頻繁に起こります。実態以上に割安に値付けされていることもありますし、割高に値付けされることもあります。こうした資産価格の評価(バリュエーション)を念入りに行っているのがプロの投資家ともいえるでしょう。

まとめにかえて

「投資」という言葉にネガティブな印象をお持ちの方もいるかとは思いますが、ここで見てきたように、言葉自体はそうした意味を持つものではないといえるでしょう。

また「投資」は、それを通じて皆さんの将来の夢や計画をサポートしてくれるツールの一つといえます。

ただし、これまで投資をしてきたことがない人に、いきなり「投資をしましょう」と言っても、なかなか始められないという人も多いかと思います。

ひとたび投資を始めれば、その世界にプロもアマの区別はありません。ゴルフのようにアマだからといってハンディがもらえることもありません。

そのため、プロの運用する「投資信託」などを検討してみるというのも投資を学ぶ選択肢の一つです。初心者の方は、まずは無理のない金額から投資信託で投資デビューしてみてはいかがでしょうか。

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三菱UFJ国際投信株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第404号/一般社団法人投資信託協会会員/一般社団法人日本投資顧問業協会会員

mattoco Life編集部