「うちの子、ロクに返事もしないし、口を開けば反抗的な事ばかり言う・・」子供との会話にヘトヘトのお母さんお父さんも多いのでは?高校受験と反抗期はもろかぶりで、いろいろやりづらいと愚痴るお母さんのなんと多いことか・・。(筆者も含めて)

現在高2(ほぼ終わり)・中3(最中)・小6(始まり)の三姉妹の母が、反抗期をどう過ごしたか?どうしたら少しラクになったか?またどう過ごしているか?を実況中継します!

同じ土俵に乗らない

反抗期が始まった三女とぶつかることも多くなりました。宿題をなるべく早くにやってほしいから「宿題は終わった?」と確認すると「何で今やらなきゃいけないの?」という返事が頻繁に返ってくるようになりました。本人は、朝にやったり、夜寝る前にやったり色々試しているようです。

反抗期真っただ中の次女は、勉強の方法で間違ったところをノートにまとめたらとアドバイスしても「見ていれば覚えるから!」などとキツいトーンで返事が返ってきます。

このように、親がいうことにいちいち反論してきたら、そりゃ頭に来ます。でも、それは親から離れていくためのプロセスで、居心地のよかった親の元を離れる準備なのです。子供が変わる準備をしているので、大人も変わる準備をしなくてはなりません。

同じ土俵(レベル)にいるから頭に来るのです。ちょっと上から見る=「発達の途中にいるのね」と思ってあげる=同じ土俵に乗らないように心掛けたら、若干ではありますが(笑)衝突が少なくなりました。

カウンセリング室利用して

そんな三女ですが、小学校の低学年の頃からとても上手に学校のカウンセリング室を利用しています。次女が反抗期に入り始めのころ、三女は次女の反抗期突入の話をカウンセラーの先生にしたそうです。そうしたらその先生は「バンザーイ!バンザーイ!」と両手を上げて喜んでいたとのこと。次女のああいえばこういうに辟易していた私にとって、その言葉に「は?」という感じでしたが「反抗期は正常な発達段階」(この言葉は、カウンセラーの先生に教えてもらいました)と聞けば、「反抗期がない方がむしろヤバいのか、そうか」と納得できるようになりました。

「カウンセリング室」というと何だか人目を忍んで行くようなイメージですが、親である筆者も活用しています。カウンセリング室に行って話すと、気持ちがスッキリしてウチに帰れます。子供の事だけでなく夫婦間、嫁姑(うちの場合三姉妹への姑の過干渉があり、それがキッカケで通い始めました)の問題でも、子供に関係してくることは相談にのってくれます。

人に話すことで、問題の解決はしないけれど共感してもらえて、気持ちがスッキリするというのは感覚的に分かると思います。徒然草にも「物言わぬは腹ふくるるわざ(いいたい事を言わないと、おなかいっぱになっちゃうよ)」という一説があり、筆者の座右の銘です。

ちなみに、学校のカウンセリング室は、公立小学校の半数以上に設置されています。筆者の娘たちの通う高校・中学・小学校全ての学校にカウンセリング室があります。カウンセリング室直通の電話(いない場合は、留守電にいれると折り返し電話がもらえます)に予約して日時を決めカウンセリングをします。親子でも、親だけでも大丈夫です。表向きは17時まででも、結構臨機応変に対応してくれます。せっかく住民税を納めているんですから、有効に活用したいですよね!

反抗期は「正常な発達段階」

そして、反抗期は思春期、そして第二次性徴機なのです。「成長期」でもありますが「性徴機」でもあるのです。「性徴機」とは、脳の視床下部から性腺刺激ホルモンが出され、身体が男性的/女性的になるタイミングです。精神的には、今まで出ていなかったホルモンが出るので不安定になります。10歳くらいから始まるので、小学校高学年の保護者会では口のきき方が乱暴になって困っているというお母さんの話もよく聞きます。そのような発達段階に達したという事は、ちゃんと成長して言える証ともいえます。なので、むしろ喜ばしいことなのです。

ちなみに、口答えや反抗的な態度だけが反抗期の特徴ではなく、何かをしなくなることも反抗期の特徴なんだそうです。例えば、話をしない(「別に」とか、よく言いますよね)、部屋を片付けない、謝らない、勉強をしない、などです。不真面目なのではなく、反抗期のせいと知ってちょっとホッとしました。

反抗できる=甘えていい親だと思っている証拠