2019年6月30日神奈川県で、25歳の妻が夫の首を刃物で切り付けるなどの殺人未遂で逮捕される事件が起こりました。妻は赤ちゃんの育児に悩んでいたといいます。

この他にも育児疲れ・産後うつによる子どもへの虐待や母親自身の自殺など、育児を引き金にした事件は後を絶ちません。

子どもはかわいい、子どもが誕生した瞬間は誰もが嬉しかったはずなのに。

育児に対する不安や苛立ち、疲労は、母親1人だけの責任ではありません。

どうしてこのような事態が起こってしまうのか、どうしたらいいのか考えます。

子どもの気持ち・密室育児リスクを知る

そもそも、どうして我が子に対して腹が立ってしまうのでしょうか。その状況と原因を探ってみましょう。

部屋の片づけをしないで散らかすばかり、早く寝てほしいのに布団に入らない、歩いてほしいのに抱っこを要求する…。このような状況は確かにイライラしてしまいがちですが、よく考えると「私の思い通りの行動をしないから腹が立つ」のではないでしょうか。

周りに迷惑をかける行為や危ない動作を叱るといった「しつけ」と、1人の時間を楽しみたいから早く寝てほしい、抱っこは疲れるから自分で歩いてほしいといった「都合に合わさせる」は異なります。

子どもの希望を聞き、自分に余裕がある時はその気持ちに沿ってみるのもいいでしょう。とはいえ、毎回子どもの好きなタイミングで好きな行動をさせるなんて難しいはず。ときどき「今はこうしてほしいな」とママの気持ちを伝え、相手に合わせることの大切さも学んでもらいましょう。

とはいえ、子どもが小さいうちは何度言っても通じないことの方が多いでしょう。そもそも母親と子どもだけで育児を完結させるのはリスクが高いと言わざるを得ません。子どものために周囲に頼む、どうにか密室育児に陥らないような工夫が絶対に必要です。

イライラを防ぐ3つの考え方

同じ状況でも、考え方次第で捉え方を大きく変えることができます。育児でストレスを抱えてしまいがちな方は、以下のような考え方を試してみてください。