金融庁の、老後に2000万円の資産が必要とする報告書が話題になっています。

厚生労働省が2018年に公表した「平成29年簡易生命表の概況」によると、日本の平均寿命は男性で81.09年、女性で87.26年となり、男女ともに過去最高を更新しました。「老後資金ってどのくらい貯めておけば良いの?」「やっぱり、長い老後を年金だけで乗り切るのは無理なのか…」と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。

年金はいくらもらえるのか

厚生労働省が19年1月に公表した「平成31年度の年金額改定についてお知らせします」によると、平成30年度および31年度における新規裁定者(67歳以下の年金受給者)の年金受給例は下記のようになっています。

国民年金の数字は満額受給者1人分です。厚生年金は「夫が平均的収入42.8万円で40年間就業し、妻がその期間すべて専業主婦であった世帯」をモデル世帯としています。このデータを見る限り、国民年金のみで生活していくのは非常にきびしいかもしれません。

老後の生活に必要なお金はどのくらい?