もちろん自分の心や身体を傷つけてまで学校に行く必要はありません。学校は学びの場であり戦いの場ではありません。苦しんで苦しんで、自分の命を削ってまで行くところではないのです。

もし、子供が学校へ行くことに強い恐怖やストレスを感じているのなら、学校は彼らの「居るべき場所ではない」ということ。そんな子供たちには、「学校は学びに行くところであって、傷つきに行くところではない」ということを伝えたうえで、「学校に行かない」という選択肢を選んであげてもいいと思います。

子供たちの「どうして学校に行かなければならないの?」という問いかけが、シンプルな疑問なのか、子供からのSOSなのか、をしっかりと見極められる目を持っておくこと。これも非常に大切です。

学校生活を楽しんでほしい

「学校なんて楽しくないところ」「学校は勉強しに行くところなのだから、面白くなくて当り前」というのはもっともな意見です。しかし、子供たちの日々の生活の大半を過ごす場所。どうせなら学校へ行く意義を見つけて、楽しく過ごして欲しい…と思うのは欲張りでしょうか。

いずれにせよ、子供たちが大きくなったとき「あぁ、学校に行っていてよかったな」と思ってもらえる瞬間があるように、と願います。

大中 千景