子供の通学路を通るたびに「ここ、危険なんじゃないかな…」と思う箇所がいくつかあります。また、通学途中に起こった痛ましい事件や事故のニュースを見聞きするたびに、登下校に使用する通学路を親子で確認する必要性を痛感します。

子供が入学する際だけでなく、入学した後も定期的に通学路の安全確認をし、子供たちには自分の身を自分で守ること、を教えてあげる必要があるのです。

■通学路には危険がいっぱい

警視庁が発表した「⼩学⽣の交通⼈⾝事故発⽣状況〜平成30年中〜」によると、平成30年の小学生の交通事故は約1000件、これは前年に比べると約70件増加しています。そのうち死亡事故は3件。負傷者数は約1,200人です。また、小学生の歩行中の交通事故の発生状況を見てみると、下校中の交通事故が最も多く、続いて登校中、遊戯中、買い物中…と続きます。つまり、小学生の交通事故の多くが登下校中に起きている、ということなのです。

毎日通っているから…とついつい油断してしまいがちな通学路。実際に、こんな経験をした、という方もいらっしゃいました。
「息子の友人が車にはねられて入院。通学路に、車がほとんど通らない横断歩道があって、よく歩行者が信号無視しているんだけど、その子もついつい信号無視してしまったらしい。そこへ車が走ってきて…」
「小学生が横断歩道を渡るときに、左右を確認せずに飛び出して、あわや…という場面を何度も見かける」
「交差点で信号待ちしているときに、車道ぎりぎりで待っていたために、車の後輪に足をひかれた子がいる」
「通学路にある信号がとっても危ない。車を運転している人は、その次の信号を見てしまって、手前にある信号に気づいてないことが多くて…。何度も信号無視して猛スピードで横断歩道を横切る車に遭遇しています。子供には、青になってもすべての車が止まるまで横断歩道は渡ってはダメ、と伝えています」

また、交通事故だけでなく、通学途中にはこのような危険もあります。
「娘の通う小学校の6年生の女の子が、帰宅中に痴漢に遭遇。通学路に一カ所、ひとけがないところがあり、そこでの出来事でした」
「小学2年生の女の子が帰宅途中に不審者から、『お母さんが事故に遭ったから病院に行こう』と連れ去られそうになった。幸いその子は走って逃げたので無事だったけど、もし付いて行っていたら…と思うとゾッとする」
「お友だちとふざけて下校していて、用水路に落ちて大けがをした子がいる。友だちと帰っているとどうしても気が緩んでしまうから危ないなぁ、と思いましたね」
普段何気なく歩いている通学路にも危険はたくさん潜んでいるのです。

■繰り返し教えること