僕は1日1食で生活しています。歴史をたどってみると、江戸時代までは1日2食が普通で、1日に3回も食べるようになったのは近年のことだそうです。1日3食が当たり前になったことで、むしろ食べ過ぎによる肥満や糖尿 病、アレルギーやアトピーといった「現代病」が急増したともいえます。だから今、食スタイルを見直して、本来のヒトの正しい食生活である「1日1食」に回帰する人が増えています。

僕も始める前は「絶対お腹が空くだろうな」という心配に怯えていましたが、次第に体は慣れ、調子はすこぶる良好。さらに、食事の準備にかけていた時間とお金が一気に3分の1になるので、自由になる時間とお金が飛躍的に増えました。食べる絶対量が減れば、その分1食にかけられる予算も増えるから、食事のクオリティも上がってますます健康になっていきます。

いいことずくめの「1日1食」ですが、いきなり始めるのは難しいと感じる人もいるでしょう。そんな人は、まず「1日2食」にチャレンジしてみてはどうでしょうか。長年の食生活を急に変えるのは危ないので、少しずつ変えていくのがおすすめです。「お昼の時間だから」と、お腹が空いていないのに、とりあえず食べる習慣を断ち切りましょう。

「足るを知る者は富む」という言葉がありますが、人生100年時代を生き抜くために必要なのは、「少なく豊かに生きるミニマリズム精神」なのかもしれません。

手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法
(著)ミニマリストしぶ(出版社)サンクチュアリ出版

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