6月1日に新卒の就活が解禁しましたが、すでに多くの学生が就活を始めており、内定が出始めている時期ではないでしょうか。なかなか内定が出ないと、「自分の何がダメなのだろうか」と思う方も多いはず。実は、数多くの応募者の中から内定者を選ぶ側の面接官は、面接での受け答えはもちろんのこと、それ以外のポイントで学生を見て、採用の可否を判断することがあります。

企業側もさけたい、仕事内容のミスマッチング

志望動機や自己PR、長所など、就活の面接で必ず聞かれる質問に的確に答えられているかどうかは、当然のように求められます。

そして「入社後に何がしたいのか」という回答を、企業の仕事内容に応じて用意しなければなりません。まだ具体的な仕事内容を把握しきれない学生に対し、面接官が「入社後に何を成し遂げたいのか」という難しい質問を投げかけるのには理由があります。

これは入社後に会社側が任せたい仕事と、応募者が希望する仕事が一致しない可能性があるからです。企業の募集要項をしっかり読んでいて、応募先企業の仕事内容を把握したつもりでも、このようなミスマッチが起きています。

実際にあった例として、全国に出張を伴う外勤営業の募集をかけ、採用した新入社員が1週間で退職したことがありました。「新幹線の距離の出張だと思っていた。飛行機に乗って移動する出張だとは思わなかった。飛行機が苦手なので退職したい」というのが理由だそうです。

このような採用のミスマッチは社員だけではなく、会社にとっても不幸です。できれば避けたいのが会社の本音ですから、会社が任せたい仕事と応募者が希望する仕事はピッタリと一致しなければ採用される可能性は低くなります。

とくに中小企業では採用する人数も部門も少ないために、このような仕事のミスマッチが起こる可能性がより高くなるので注意が必要です。

面接官のフィーリングに合わせる