しかし、お金を貯める目的は一つではないですよね。趣味のものを買いたいと思っていたり、結婚資金やその先のマイホームのお金、子どもの教育資金など、お金を貯めておかなくてはならないことはさまざま。

そして、忘れてはならないのが老後資金ですが、老後資金のように先が長い目標に向かってお金を貯めるのはとても大変です。せっかく貯めていたお金がマイホームの頭金で一度ゼロになり、また貯まってきたと思ったら子どもの教育費でゼロになる、というようなことが繰り返されがちだからです。そうなるとモチベーションも保ちづらいですよね。

貯金上手な人は銀行口座を貯金の目的ごとに分けています。都市銀行のA銀行は給与受取兼生活資金決済用、金利の高いネット銀行は老後資金貯金用、地方銀行のB銀行はマイホームの貯金用、などと分けて使うんですよね。

お給料が入ったらすぐに、給与受取の口座からほかの銀行口座に振り分けて貯金します。お給料をもらってすぐにお金を振り分けることで確実にお金を貯めることができますし、用途ごとに分かれているので目標と比較して進捗を確認することもできます。

「マイホームを4年後には買いたいけれど、この金額しか貯まっていないなら貯めるペースを上げよう」とか「老後資金が順調に貯まってきている。このまま継続しよう」などとペース配分を考えることもできますよね。

金利が少しでも高いところにお金をまとめる

当たり前のことのようで実はあまり行動に移せていないのが、金利のこと。

少しでもいいから高い金利がつく銀行へ預けたいと誰もが思うはずですが、使い慣れているところからお金を動かすのが面倒だったり、そもそもどの銀行の金利が高いのかわからないことも。そうなると、せっかく今の銀行より高い金利を設定しているところがあっても活用しきれません。

貯金上手な人はこのひと手間を惜しみません。預金利率をこまめに調べたり、いろんな銀行のウェブサイトを見たりして有益な情報が拾えるようアンテナを張っているのです。そんな時間はない、と思う人もいるかもしれませんが、通勤中のちょっとした時間でも、仕事の休憩時間でもいいので少し調べてみてはどうでしょう。

まとめ

いかがでしたか。お金が貯まる人は銀行との付き合いを適当にせず、ちゃんと向き合っている傾向が見られます。そもそも、大事なお金を預ける銀行なのですから、真剣に、そしてしっかり考えて選んだほうがいいですよね。ぜひ今お持ちの銀行口座をフル活用してくださいね。

大塚 ちえ