こういう思考プロセスに陥ると、一生懸命に取り組んだ就職活動、そして入社した金融機関もあまり重要でなくなってきます。金融機関に対しては「ブランド」に魅かれる部分が大きかったのだなと気づくことになります。

3年で辞めてもマイナスではない

3年目で国内金融機関を辞め、外資系金融機関に転職したわけですが、新しい職場では、最初に勤務した会社での勤務経験が短いことによるマイナス面はあまりなかったように思います。

外資系金融機関には様々なキャリアの人は多いですが、銀行や証券、保険などの各業界のトップ企業出身者はそれなりにリスペクト(尊敬)をもって接してくれるという気は今でもします。

ただ、当時の自分としては「石の上にも3年」ということわざもあり、「3年はたっていないのだけれども」と引け目のように感じていたところはあります。自分では「3年も持たないなんて、辛抱強くないな」と思うところもありました。

最初の会社を去る際に先輩に「お前なんて、とっとと失敗してしまえ」というのは今でも覚えています。この言葉を聞いたときに、こんな先輩がいる会社もどうなのかなと思ったものです。これだけは嫌な記憶として今でも覚えています。

外資系では足を引っ張られないように気を付ける

外資系企業では、よく言ってしまうと「実力主義」、また同じ内容をやや言葉を変えていえば、「年齢に関係なく結果を出した人物が偉い」という側面があり、若くして入社した同じ仕事の若者の足を引っ張ろうとする人はいます。