シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は自動車メーカーであるSUBARU(旧・富士重工業)です。なお、富士重工業株式会社は2017年4月1日に社名を株式会社SUBARUに変更しています。

SUBARU(旧・富士重工業)の平均年間給与はいくらか

SUBARU(旧・富士重工業)(提出会社)の2018年3月31日時点での平均年間給与は669.8万円と600万円を超えています。また、従業員の平均年齢は38.4歳で30歳を上回っています。平均勤続年数は15.7年となっています。

SUBARU(旧・富士重工業)の従業員数は何人か

有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2018年3月31日時点で1万4879名。単体で1万4000人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。

  • 自動車:1万2674名
  • 航空宇宙:2205名

また、連結の従業員数は3万3544名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。

  • 自動車:3万104名
  • 航空宇宙:2741名
  • その他:699名

過去5年の業績動向

SUBARU(旧・富士重工業)(連結)の業績推移についても見ておきましょう。

まず、売上高ですが、過去5年をみると増収傾向が続いています。2014年3月期に2兆4081億円であった水準が、2018年3月期には3兆4052億円となっています。

また、経常利益については、2014年3月期の3144億円から2016年3月期の5769億円まで増益が続きましたが、その後は2017年3月期は3943億円、2018年3月期は3799億円でした。

投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期純利益は、2014年3月期の2066億円から2016年3月期の4366億円まで増益が継続しましたが、その後は2017年3月期は2823億円、2018年3月期は2203億円となっています。

まとめにかえて

年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。

ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。

【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について

平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。

【ご参考】有価証券報告書とは

日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。

LIMO編集部