シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は串カツチェーン店「串カツ田中」を運営する串カツ田中HD(3547)の、2019年4月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年5月9日に更新された串カツ田中HDの2019年4月既存店売上高は、対前年同月比91.7%でマイナス成長となりました。内訳は客数95.5%、客単価96.0%です。

一方、全店売上高は141.0%のプラス成長と、全店売上高の成長率は依然として高い水準にあります。

今期の既存店売上高の振り返り

では、今期の既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は11月決算)。

既存店売上高は、12-2月に3カ月連続プラス成長を果たしたものの、3-4月は2カ月続けてのマイナス成長。客単価が全ての月でマイナスとなる中、客数はプラスを維持したものの、4月はマイナスに。また3月104.1%→4月95.5%と客数は大幅に落ち込みました。

一方で全店売上高は、今期全ての月でプラス成長を維持。成長率も140-162%の間で推移しており、高い成長が継続中です。ただし客単価は全店ベースでも今期全ての月でマイナスとなっています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社株価は、2017年11月末の7,000円台の高値を天井に下落を開始。1月4日に1,787円の安値を付けた後に反転し、4月末には3,000円台を回復したものの、5月9日に2,500円台に急落しました。

既存店は2カ月続けてマイナス成長の中、客単価のマイナスに加え、客数もマイナスに転じてしまいました。各指標のプラスに転じるタイミングが注目されます。

串カツ田中ホールディングスの過去1年間の株価推移

参考資料:月次報告(2019年4月度)

LIMO編集部