命を預かる保育士の心を救う「ありがとう」。保護者の言葉に涙した経験

大津の事件で広がる保育現場への励まし

5月8日、滋賀県大津市で車2台が衝突し、信号待ちをしていた保育園児と保育士合わせて13人の列に突っ込むという大変痛ましい事故が起こりました。在園児2人を亡くした「レイモンド淡海保育園」を運営する社会福祉法人「檸檬会」が開いた記者会見では、園長先生が記者からの質問に泣きながら返答するなど、見ているだけで胸が張り裂けそうになった人も少なくなかったでしょう。

記者会見や報道への違和感から保育士擁護へ

一般的に園庭がない保育園は、園児の外遊びのために近所の公園に行ったり保育園周辺をお散歩したりすることは日常的。また、散歩の際には保育士が道路側に立ち、園児の安全を確保しながら行います。今回のレイモンド淡海保育園も例に違わず、Googleマップのストリートビューにもその様子が写っていることで、無理に右折しようとした運転手に非があり、保育士さんたちは最善の行動を取っていたことが明らかになりました。

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そんな状況であるにも関わらず、記者会見では散歩の様子を執拗に質問する記者がいたり、報道番組では「こんなに見通しの良い道路で昼間に事故が起こるとは思えない」といった発言がされたりと、保育園側を責めるかのようなメディア側の行動が目立ちました。

特に記者会見については、「まるで運転手ではなく保育園側に過失があるかのような質問をしている」「保育士さんは全く悪くない」といった、保育園擁護の声が続出。

ツイッター上では一連の流れを受け、子育て世代を中心に「#保育士さんありがとう」というハッシュタグのもと、保育士に対する感謝の念を伝える投稿が多数寄せられています。この投稿は、今回の事故の被害者であり、統率していた園児を亡くしたことで自責の念に駆られているかもしれないレイモンド淡海保育園の3人の保育士だけでなく、全国の保育士が救われた思いを持っているのではないでしょうか。

保護者からの「ありがとう」で救われた経験

保育士経験がある筆者も、保護者からの言葉に救われたり逆に感謝の思いを抱いたりした経験があります。

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秋山 悠紀

早稲田大学文化構想学部出身。女子高でサッカー部、フリーター、演劇活動、編集プロダクションなどを経て独立。
子育てへの不安から1年半の保育園勤務の後、第一子を出産。
現在、長男を育てながら女性の生き方、子育て、ジェンダー、社会、旅、ドラマ、映画について執筆中。