どうしてあの人が出世しているのだろう、なぜあの人は人より早く出世しているのだろう...。普段仕事をしていると、そう感じることも多いのではないでしょうか。一方、仕事を頑張っているのになかなか評価してもらえないと感じている人もいるでしょう。今回は、出世する人としない人の差がどこにあるのかを考えます。

舵取りが上手にできる人

まず、プロジェクトの舵取りが上手にできる人は比較的出世しやすい傾向にあります。舵取りができるだけでリーダーのように見えるというのもありますし、マネジメント能力を買われることもあります。そのプロジェクトを成功させればなおのことです。

あるプロジェクトの代表者を一人挙げてくれと言われたとき、当然そのプロジェクトに参加していた人は舵取りをしてくれる人間のことを指名するでしょう。舵取りといっても大層なことではありません。議論の後に結論と次回までの課題をまとめたり、モチベーションの下がっているメンバーを鼓舞したり、プロジェクトの進捗を必要な部署に共有すればいいのです。

その3つを意識するだけで、舵取りが格段に楽になりますし、そのプロジェクトに参加している皆が「この人がこのプロジェクトを仕切っている」と思うはずです。そうなれば、プロジェクトの成功はあなたの成功となり、誰からも評価されやすくなるのです。そういう舵取りを積極的にする人としない人とでは、出世できるかどうかが大きく変わってきます。

色々な意味で目立つ人

出世する人は、色々な意味で目立つもの。明るいキャラクターで目立っているとか、体格が良くて人目を引くとか、人付き合いのよさで際立っているとか、仕事に対する厳しい姿勢で一目置かれているなど、何かと人々の話題に上がる人が多いんですね。そして、様々な会議や打ち合わせの場で名前が出る人は出世しやすいものです。

目立っていると何がいいかというと、管理職や経営陣が昇進昇格を検討するときに評価しやすいということが言えます。名前を聞いただけで、その人のイメージがピンと来るんですね。逆に、名前を聞いても「そんな人、いたっけ?」と思うような人はやはり評価しづらいのです。

当然のことですが、経営陣が名前を聞いても顔が思い浮かばないような人は、出世できません。正攻法で言えば仕事で評価され、仕事で目立って経営陣に顔を覚えてもらうのが一番ですが、そうでなくとも目立つ方法はいくらでもあります。

明るい雰囲気は人の目を引きますから、いつも楽しそうに笑顔で過ごすとか、会社のゴルフコンペに参加してみるとか、物理的に上司やその上の管理職の近くにいる時間を増やすとか、そういう方法でも構いません。

とにかく多くの人の目に触れて名前と顔が一致するようにし、そのうえで何をしているか、どういうプロジェクトに携わっているかを覚えてもらえばいいのです。また、社内で目立つ人には、仕事がたくさん降ってきます。目立つことで他の部署からの仕事も振られたり、上司から仕事を任されやすかったりするんですね。

そうなると、経験値が上がって仕事がデキるようになってきますし、色々なことを知ったり経験できたりすると自然と昇進昇格に見合う実力がついていくというのも、出世できる人とできない人との違いであると言えます。

こまめな報告と相談ができる人