個人投資家はなぜ落ちるナイフをつかんでしまうのか

良く言えば自由、悪く言うとガバナンスが全く効いていない状態です。マイホームのための貯金すら、株式にぶちこんでしまうことも可能です。

そして、初~中級の(自称)投資家は前述の通り「配当をもらわないと損、値上がり益を取らないと損」だと考える傾向がありますので、目一杯のポジションを取りがちです。わずかに残った現預金も、少し「割安」になったと感じるや否や、全額投入してしまうのです。信用取引ができれば、もっと恐ろしいことになります。

人の裏をかき、優越感を持ちたい

プロである機関投資家に逆ばり戦術を取るマネージャーはほとんどいない一方で、個人投資家には逆ばり戦術を好む人が多いのはなぜかというと、1つにはプロはサラリーマンとして上司に失敗の説明ができないことがありますが、個人が「人の裏をかき、自分は賢いと思いたい」という気持ちが働いているのだと思います。

実際、逆ばりが成功して利益が出ると、実に気持ちが良いんですよ。世間一般の愚民(笑)とは異なり、自分は特別な存在であり、真実が見えていると感じます。周りがみな恐怖に怯える中で自分だけが平常心だ、やはり俺はただものではない、みたいな。まあこれ、一種の厨二病ですよね。

勝負をして、格好良く勝ちたいという気持ちもあります。大きな流れに逆らって、負けるとしてもそれはそれで潔し。ギャンブルであれば、そういう楽しみ方も許されると思います。株式投資もギャンブルの一種ですから、負けて「まあしゃあない、面白かった」と思えるのであれば、それでも良いのですが。

歴史に学んでいない

私自身、ライブドアショックの際には含み損の現実を受け入れられずにナンピン買いで信用取引に手を出してしまい、「全財産を失うのではないか」という本当に怖い思いをしました。

参考記事

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安田 修
  • 安田 修
  • フラスコ代表、㈱シナジーブレイン代表取締役

コミュニティ・プラットフォーム『信用の器 フラスコ』代表。オンラインサロン『人生計画研究会』など多数のコミュニティの立ち上げ、運営に関与。
「誰もが自由で、好奇心あふれる生き方ができる世界を創る」をミッションとして活動。