歩行者信号が青になっても車は必ず止まるわけではない

「赤なら止まって、青になったら渡りなさい」と子どもに教えていたら、ちょっと待ってください。横断歩道が青信号だからといって、車は手前で止まるとは限りません。

もうウン十年前、自動車教習所で私は衝撃を受けました。「運転ってなんて難しいの! こんなこと普通にできる世の中の人、すごすぎる!!」

今は自動運転サポートシステムなどの開発が進んでいますが、自動車が完全自動制御になるのはまだ先のことでしょう。車は道に沿って走るように人がハンドルをとらなくては衝突してしまうし、アクセルも加減し続けなければ速度も一定しません。

そして、車は運転手が「止まろう」と思ってブレーキを踏まなくては、決して止まることはないのです。

そんな車社会で自分が「まず第一に」すべきことは何か? それは自分の身、そして無力な子どもをいかに危険から遠ざけるかを考えることではないでしょうか。

まったく避けようのない不幸な事故も残念ながらあります。しかし、もう少し気をつけていれば避けられたかもしれない事故も全国で多数あるでしょう。では、ひとりひとりができるかぎり加害者にも被害者にもならないためには何をすればいいのでしょうか?

人は間違いを犯すもの

当たり前のことですが、鉄のかたまりである自動車を運転しているのは人です。人は失敗を犯すものです。それが許されるわけでは決してありませんが「人は過ちを犯すもの」とみなしていたほうがいい場合もあります。たとえば横断歩道を渡るとき。

急いでいたり、考え事をしたりしながら「青だ」と歩きはじめて、ヒヤッとした経験のない方は少ないのでは?

横断歩道の信号は青でも、右折車、左折車、自転車など道路上には動く車がいっぱい。しかも、あなただけでなく運転手だってぼーっとしてるかもしれません。 運転は精神的に疲れて注意散漫になるし、本当に眠くなるんです。

大事な命を守るため、「車は必ず止まるとは限らない」と肝に銘じたいものです。

横断歩道を渡るときどんな注意をしていますか?