塾で見た学力格差のリアル。経済力だけが理由じゃない!

最近は学力格差の話題がマスコミやネットで取り上げられることが少なくありません。筆者も、自分が塾講師として働いていた約10年前と現在ではどのくらい格差が広がっているのか、自分の子供を通してずっと考えています。確かに格差は確実に広がっており、親の学歴がそのまま子供世代に受け継がれ、負のスパイラルに陥っている感は否めません。

しかし、世間一般で言われている経済力と学力の関係性は本当にあるのでしょうか。全てがお金で解決してしまうのか大きな疑問を抱いています。なぜなら、経済力以上に大切なことを塾講師をしていた時の出来事で実感したからです。

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経済力が全てとは言い切れない学力の差

経済力が全てとは言い切れない現実を、筆者の経験から紐解いていきます。

富裕層でもやる気のない子供たちとの出会い

塾で仕事をしている時、一定数の富裕層の子息が通っていました。筆者自身は裕福とは縁遠い子供時代を過ごしていたことやそれまでの経験上、富裕層=勉強ができる、と思い込んでいたのです。しかし、富裕層の中でも子供の学力が二極化しているという衝撃の事実を目の当たりにしました。

もちろん、習い事も複数しているなど一般家庭の子に比べて羨ましい環境です。それなのに、勉強へのやる気がない子や、中学生なのに小学校3,4年の漢字の読み書きもままならない生徒もいました。

恵まれているのに意欲が湧かない原因

「これだけ恵まれた家庭環境なのに、なぜこうなったのだろうか」と悩んでいるうち、富裕層であるのに勉強への意欲が湧いてこない子供にはある共通点があることに気がつきました。それは、母親が子供嫌いだったり子供と距離を置きたがる傾向が強いことです。

母親からの愛情が不足していることで、本人もそれを自覚しないまま成長し情緒が不安定になったり印象を受けました。特に勉強へのやる気がない生徒の母親は、子供たちの前で「あなたたちがいなければ良かった」と日頃口にしていたそうです。生徒は「勉強だけしろという母が嫌い」と私に嘆いていました。

親の愛情がどうして影響するのか?

母親の愛情ばかりに目が行きがちですが、家庭内で子供が落ち着いて過ごせられるかどうかがカギとなっていると感じました。ちなみに、前述した生徒は父親を尊敬し愛情を注がれている様子でしたが、多忙なため子供たちと過ごす時間は少ないようでした。

勉強の意欲は、自分の適性を活かしていきたいと願う気持ちと直結します。親から愛されている実感がないと、自分自身を見失いがちになり、自己表現の仕方が分からなくなるのではと感じました。教えていた筆者でもうらやましいと感じるほど裕福で、様々な習い事をしていても、こういう子供がいることに衝撃を覚えたものです。

親の励ましと文化的活動で子供の好奇心は育つ

次に、経済力がなくても子供の好奇心や意欲を伸ばすコツを紹介していきます。

参考記事

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元塾講師。現在は3人子供の子育てをしながら執筆活動をしている。子育てと自分の経験を活かし、教育に関する情報を発信。