株式市場の振り返り-日経平均株価は小幅に3日続伸、薄商いの中で方向感に乏しく

2019年4月23日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,259円(+41円、+0.2%) 小幅3日続伸
  • TOPIX 1,622.9(+4.3、+0.3%) 小幅3日続伸
  • 東証マザーズ株価指数 927.5(+0.2、+0.03%) わずかに反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,234、値下がり銘柄数:779、変わらず:127
  • 値上がり業種数:24、値下がり業種数:9
  • 年初来高値更新銘柄数:75、年初来安値更新銘柄数:36

東証1部の出来高は9億9,523万株、売買代金は1兆9,461億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。ナスダックなど米国株の指数が最高値に近づいたものの、それ以外は特段のニュースもなく、相変わらずの手掛かり難となりました。商いは前日よりは増えましたが、売買代金は連日で2兆円割れになるなど低迷したようです。

そのような中、日経平均株価は前日に続き方向感に乏しい値動きとなりました。寄り付き直後は一時+50円高まで買われたものの、前場の半ばに一時▲97円安となる場面が見られました。後場もマイナス圏での推移となりましたが、大引けに掛けて切り返し、終わってみれば小幅上昇の3日続伸となっています。

なお、TOPIXも同じような値動きで、同じく小幅3日続伸となりました。

東証マザーズ株価指数はわずかに反発、売買代金は54日連続で1,000億円超え

東証マザーズの出来高は8,115万株、売買代金1,250億円となりました。出来高は前日よりやや増えましたが、売買代金は小幅に減っています。前日に続き、大型株式市場の薄商いに引きずられる形で、新興市場もやや盛り上がりに欠けた商いとなっています。それでも、売買代金は54日連続で1,000億円を上回りました。

また、株価指数はわずかに上昇して反発で引けています。今後の個人投資家の物色意欲回復が待たれる展開と言えましょう。

楽天が一時▲6%安に迫る急落、先週末に大爆騰の任天堂は大幅続落

個別銘柄では、ダイキン工業(6367)やリクルートホールディングス(6098)が値を上げて年初来高値を更新し、ピジョン(7956)など内需関連株も高値更新となりました。

また、医薬品株が総じて上昇し、テルモ(4543)、第一三共(4568)、塩野義製薬(4507)などが堅調に推移しています。

さらに、トヨタ自動車(7203)やホンダ(7267)など自動車株の一角も買われましたが、目立った値動きにはなりませんでした。その他では、清水建設(1803)などゼネコン株も値を上げましたが、こちらも特筆すべきような値動きには至らなかったようです。

一方、直近まで株価上昇が続いた銘柄に利益確定売りが優勢となり、大幅下落となるケースが目立ちました。上場来高値更新が続いたファーストリテイリング(9983)が一時▲4%安に迫る大幅下落となり、年初来高値更新が続いた楽天(4755)も一時▲6%安に迫る急落となっています。

また、ローム(6963)、SUMCO(3436)、パナソニック(6752)などハイテク株・半導体関連株も値を下げたのが目立ちました。

その他では、先週末に大爆騰となった任天堂が一時▲4%超安の大幅続落となったのが目を引きました。ただ、全体的に見れば、閑散相場を反映して目立った値動きは少なかったと言えそうです。

新興市場(東証マザーズ)では、ユナイテッド(2497)が年初来安値を更新し、メルカリ(4385)も軟調に推移しました。一方、前日に暴落した窪田製薬ホールディングス(4596)は反発し、串カツ田中ホールディングス(3547)も大きく値を上げています。

葛西 裕一