近年「○○ハラスメント」という言葉がメジャーになり、これまで見て見ぬフリをされていた問題が浮き彫りになってきています。今回取り上げるのは、夫婦間のモラルハラスメント。

芸能界でも、夫からモラハラを受けた被害者として、三船美佳さんやスザンヌさんが話題となりましたよね。実際に周囲のママたちと話していても、「それって変だよ」と言いたくなるようなケースがたくさん登場!その一部をご紹介します。

いっそ暴力があれば目が覚めるのかもしれないけれど…

モラルハラスメントはDVと違い、肉体的な暴力はありません。“精神的な嫌がらせ”が特徴のため、被害を受ける側は「これはおかしい!」と気づきにくいことも。またモラハラ気味な人は外面が良いことも多く、結婚してから態度がガラッと変わることもあるようです。

筆者がたくさんのママたちと話したなかで多かったのが、「誰のおかげで生活できていると思うんだ」という暴言。ここまで直接的ではなくても、“稼いでいるのは俺”という態度で接してくる夫は意外にもたくさんいるんだとか。

小学1年の女の子・年少の男の子を育てているAさんの場合

Aさんは、夫からこのような言葉をしょっちゅう投げかけられるそうです。

「私も一応パートに出ているのですが、子どもがふたりいるので働く時間もなかなか確保できません。下の子なんて保育園には入れず、ギリギリ見つかった幼稚園は預かり保育もしていないし…だから収入も少ないのですが、夫はなにかと『お前はいくら稼いでんの?』と聞いてきます。大きなため息とセットで。

お茶が冷えていないだけで不機嫌になるし、『俺と同じぐらい稼いでから手抜きしろよ』と家事の行き届かないところを指摘されることも。『お前は俺より下なんだから』と言われたこともありますよ」これって外野から見れば立派なモラハラ!

しかしAさんは、「結婚する前はすごく優しかったし、本当は穏やかな人のはず。私がイライラさせちゃってるのかな」とのこと。さらに「私が作ったご飯が気に入らないと食べてくれないこともありますが、お友だちファミリーと遊んでいるときに、ふと『こいつの○○が美味しいんですよ』とか褒めてくれるんですよ。不器用なだけかも?」とも言っていました。

本当に優しい人は、相手の努力を無視する発言や行動なんてしないはずですが…。暴力がないだけに、根は優しいと錯覚してしまうのでしょうか。筆者個人の感覚では「お前」とか「こいつ」呼ばわりされた時点でNGです!

「君のため」で自分の思い通りに妻をコントロールする夫も