なぜ「儲かりそうなら何でもやる」のはダメなのか?

ストックビジネスとフロービジネスの違い

フロー社長

ストックビジネスを持たない社長の、何かうまい話があったときの思考パターンは次のようなものです。

それは儲かるか?
営業して売れれば利益が出る・・・
仕事を請け負って納品すれば利益が出る・・・
よしやろう!

その結果、利益も出たしお客様にも感謝された。これは素晴らしいことです。でも、いつも新しい案件を探しています。

この社長は良く働くし、いつも前向きに考えている。社員のことも大事にしている。でも一つだけやっていないことがあります。利益を上げることとお客様の満足は考えていますが、この事業が売れるようになるにはどうしたらいいのかを考えていません。

自分がいなくても事業だけを買う人が現れる状態、つまり事業が売れるという状態はどういうものかがイメージできていないのです。

実は、この社長は昔の私そのものです。

ストック社長

では、ストック思考の社長は何が違うのかというと、「このサービスは顧客に継続的に価値を提供しているか」ということを考えています。

そして少しずつお客様が増えて売り上げも上がってくると、今度は顧客が受け取っている価値をもっと高めるためにサービスに付加価値を付ける、そんな新しいノウハウを見つけてくることに熱心に取り組んでいます。

商品やサービスを買う顧客との間に、継続する価値の提供が自動的に行われているのが理想的な状態だと意識して行動しているのです。

その思考状態は、よほど意識していないと出てきません。そして、目の前のことで毎日頭がいっぱいになってしまっては考えることができません。

この二人の社長の差は能力ではありません。ストックビジネスにしようと常に意識しているかどうかの差だけです。事業がスタートした初期には差がないので気づかず、むしろ一発大きな案件を請け負うフロー社長の方が何倍も利益が上がります。

でもストック思考の社長は歩みは遅くても仕事に無駄がないのです。「継続的な価値提供が蓄積する仕組みを磨いていく」と、ふと気づくとステージが上っている。

片方が納品で終わりまた新たな相手を探す毎日、もう片方は相手に継続的なサービスを提供するポジションに立ち、同じように継続的なサービスを欲しがる相手を探し、契約先を増やしていきます。

そうなると会社自体が継続的に価値を生み続けることができている状態になります。

こうしたストック思考を持つ同士で見つける情報は価値のある宝物。それこそが、私が遊休資産の活用という本業の傍ら「ストックビジネスアカデミー」で仲間と情報交換をする理由なのです。 

次回は具体的な事例も交えて「売れる事業」にするコツをお伝えします。

大竹 啓裕

参考記事

ニュースレター

メールアドレスをご登録いただくと、毎朝LIMOの更新情報をお届けいたします。

あわせて読みたい

大竹 啓裕
  • 大竹 啓裕
  • 株式会社ハッチ・ワーク 代表取締役会長兼CEO

福島県出身、株式会社ハッチ・ワーク 代表取締役会長兼CEO、株式会社ストック総研 取締役会長
20代はセコム株式会社にて理想的なストックビジネスの原点を経験、その後、30歳でラーメンFCチェーンの創業メンバーとして参画、ラーメンFCとしては全国一位となる約300店のストックビジネスモデル構築の原動力となる。
40代は(株)ハッチ・ワークにて貸会議室「アットビジネスセンター」や月極駐車場探し「アットパーキング」にて国内オンリーワンのサービスを次々開発して事業拡大する。これまでの新規事業立ち上げは20事業以上。
経営者塾ストックビジネスアカデミーではストックビジネス構築を指導。
近著に『ストックビジネスの教科書』(ポプラ社)、『ストックビジネスの教科書 プロフェッショナル』(ポプラ社)がある。

 

ビジネスに関するお問い合わせは下記よりお願いいたします。
問合せ先:ストックビジネス〜大竹啓裕の公式サイト〜