株式市場の振り返り-リスク選好強まり、日経平均株価は3日続伸、TOPIXは6日ぶり反発

2019年4月15日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,169円(+298円、+1.4%) 3日続伸
  • TOPIX 1,627.9(+22.5、+1.4%) 6日ぶり反発
  • 東証マザーズ株価指数 934.8(+15.0、+1.6%) 3日ぶり反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,910、値下がり銘柄数:190、変わらず:41
  • 値上がり業種数:33、値下がり業種数:0
  • 年初来高値更新銘柄数:251、年初来安値更新銘柄数:14

東証1部の出来高は12億2,562万株、売買代金は2兆3,924億円(概算)となり、いずれも先週末より増加しました。先週末の米国株上昇や円安進行を受け、リスクオンモードが強まりました。ただ、週初ということもあり、様子見スタンスを続けた投資家も少なくなかったようです。売買代金は2兆5,000億円に届かずに終えています。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。前引けでは一時+340円高まで上昇する場面も見られ、終値も22,000円台に乗せました。日経平均株価が終値で22,000円台となるのは、昨年12月4日以来となる約4カ月半ぶりのことです。

また、TOPIXも同じような値動きとなり、6日ぶりの反発となりました。なお、日経平均株価、TOPIXともに年初来高値を更新しています。

東証マザーズ株価指数は3日ぶり反発、売買代金は48日連続で1,000億円超え

東証マザーズの出来高は7,555万株、売買代金1,456億円となり、いずれも先週末より減少しました。売買代金は48日連続で1,000億円超となる活況な商いでしたが、出来高は大きく減るなど、個人投資家の物色も一巡した可能性があります。

ただ、株価指数は3日ぶりに反発し、900ポイント割れの懸念は遠のきました。ここから1,000ポイントを目指すかどうか注目されましょう。

ソフトバンクGやファナックが年初来高値を更新、スズキと大和ハウス工業が一時急落

個別銘柄では、株価指数への寄与度の高い主力株が総じて大幅上昇となり、ファーストリテイリング(9983)、ソフトバンクグループ(9984)、ファナック(6954)などが年初来高値を更新しました。

また、株価下落が続いてきたセブン&アイ・ホールディングス(3382)などコンビニ株も買い戻され、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など金融株も総じて値を上げています。

一方、先週末に約2,000棟の建築基準不適合を公表した大和ハウス工業(1925)が一時▲5%安に迫る急落となりました。また、同じく先週末に検査不正と合わせて約200万台のリコール、及び、▲800億円の特損計上を発表したスズキ(7269)も一時▲9%安に迫る急落となっています。両銘柄ともその後はやや買い戻されましたが、ともに年初来安値を更新しています。

その他では、塩野義製薬(4507)や武田薬品工業(4502)など医薬品株の一角が売られたことが目を引きました。

新興市場(東証マザーズ)では、オンコリスバイオファーマ(4588)が急騰し、そーせいグループ(4565)や窪田製薬ホールディングス(4596)も反発しました。また、手間いらず(2477)やウォンテッドリー(3991)が値を上げて年初来高値を更新しています。

一方、サマンサタバサジャパンリミテッド(7829)が急落して安値更新となりました。

葛西 裕一