シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「吉野家」他を運営する吉野家HD(9861)の、2019年3月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年4月に更新された吉野家HDの2019年3月の既存店売上高は、対前年同月比108.1%でプラス成長となりました。内訳は客数102.3%、客単価105.6%です。

また全店売上高も111.0%のプラス成長。客数105.6%、客単価105.1%で、ともに105%を超える高い伸びを見せました。

今期の既存店売上高の振り返り

2020年2月期が始まりましたが、これまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。

既存店売上高は、昨年10月以来5カ月続けてマイナスとなっていましたが、3月はプラスに転じました。前期も上期は全ての月でプラス成長となっており、今期も同様の推移となるか注目されます。

また全店売上高についても、2カ月続けてのマイナス成長となっていましたが3月にプラスに転じるなど、2020年2月期は幸先よいスタートを切った形です。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は昨年4月の2,275円をピークに下落トレンドにあります。12月25日に1,666円まで下落した後に上昇しましたが、値動きが縮小しておりペナント(三角保ち合い)を形成する値動きを見せています。

2020年2月期の売上高は、既存店・全店ともに対前年同月比プラスでスタートしました。前年下期の不調を脱し、今後もプラス成長を維持できるのかが注目されます。

吉野家ホールディングスの過去1年間の株価推移

参考資料:吉野家月次推移(2019年度)

LIMO編集部