34歳、子ども3人(小学生、幼稚園生、未就園児)を育てる筆者。先日マザーズハローワークで就労相談を行ってきました。その相談の中で浮き上がってきた「子育てママの職探しの壁」についてご紹介します。

マザーズハローワークって?

そもそもマザーズハローワークの存在をご存じでしょうか。

ママが「就労相談をしたい」と思っても、普通のハローワークでは子どもが騒ぐので行きにくいですよね。子育て中のママにとって利用しやすいのが、「マザーズハローワーク」。キッズコーナーや授乳室が設置され、子連れでも利用しやすい施設となっています。

マザーズハローワークで紹介してもらえるのは、ハローワークに集まる求人の中でも「子育て中のママに理解のある職場」。ママが仕事と育児を両立するとなると、子育てに理解のある会社を選ぶことになりますから助かりますよね。

このマザーズハローワークは、全国で21か所設置されています。他にもハローワーク内に「マザーズコーナー」を設置しているのは全国で178か所あります(平成31年4月1日現在)※。

※ 出所:「子育て中の仕事探しは”マザーズ”で」(厚生労働省 労働局・ハローワーク)

職探しの6つの壁

それでは、マザーズハローワークの方と「子育て中の仕事」について話し合う中で感じた壁を見ていきましょう。

条件は「土日祝休み、17時まで、残業なし」

子どもを育てながら仕事をするとなると、多くのママが「土日祝休み、17時まで、残業なし」という条件を希望するでしょう。実際に筆者もこちらの条件で検索してもらいましたが、「18時まで」「残業あり」「土日出勤」などの仕事のほうが多いという状況でした。

急に休める仕事って?

上記と共に必要な条件が「子どもの病気のときに休める職場」です。急に園や学校から電話がきて仕事を休むこともありますし、病気によっては4~5日高熱が出ることも。インフルエンザ流行の時期は、学級閉鎖もあります。学級閉鎖は学童もお休みというところが多いのです。

急な休みに対応できる仕事について聞いてみたところ、「事務、製造、販売、コールセンターなど」との答え。シフト制で人数が多い会社だと、急な欠勤でもシフトを変えたり、対応できる場合もあるようです。

やりたい仕事ができない

初めから上記の条件に合う仕事が希望の人は良いですが、他の仕事を希望するママも少なくありません。「教員になりたい」「出版社に勤めたい」「インテリアコーディネーターになりたい」といった希望は我慢せざるを得ず、子育て中は業種や職種が限られてしまいます。

安定した仕事に就くのは難しい