シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「すき家」他を運営するゼンショーHD(7550)の、2019年3月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績はどうだったか

2019年4月1日に更新された、すき家の2019年3月の既存店売上高(速報値)は対前年同月比103.8%で、10カ月続けてプラス成長となりました。

内訳は客数が102.8%、客単価が101.0%。客数は8カ月連続、客単価は3カ月続けてのプラスです。

また全店売上高は103.0%で、こちらも10カ月続けてのプラス成長でした。

今期の既存店売上高の振り返り

では、2019年3月期のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。

既存店売上高は上期103.0%、下期103.7%、通期103.3%と年間を通じ安定的な成長を見せました。上期は客数が99.4%とマイナスとなる一方、客単価が103.6%と伸びています。下期は客数102.5%、客単価101.2%と安定的に推移しました。

また全店売上高も通期102.7%となり、プラス成長を果たしました。

過去1年の株価動向はどうだったか

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社株価は12月7日に2,934円の天井を付けた後に下落を始め、本年2月には2,292円にまで下落。その後は上昇し、現在は2,500~2,600円付近での取引が継続しています。

月次数字は客数及び客単価いずれも安定的な成長を見せているため、2020年3月期も安定的な成長を維持できるのかが注目されます。

ゼンショーの過去1年間の株価推移

参考資料:すき家 月次売上推移(2019年3月期)

LIMO編集部