長いキャリアの中で、昇給や昇格を考える機会はたくさんあると思います。具体的に何をしたら上司に評価してもらえるか、同僚に評価してもらえるかを模索している人も多いでしょう。そこで今回は、上司や同僚からの評価を上げるポイントについてご紹介します。

成果発表の際に他人の協力をきちんと伝えること

会議やミーティングなどで、販促施策の効果測定結果を報告したり、プロジェクトの進捗を報告したりすることがありますよね。その際にしっかり個人名を出して「〇〇さんにデータ集計してもらって…」とか「〇〇さんにこちらの対応をしていただいて…」と伝えることがポイントです。

成果の報告の場というのは、嫉妬や不満の生まれやすいシーン。同僚に足を引っ張られないためには、他人の成果についてもきちんと周囲に伝えることが大きな意味を持ちます。

こうした発言をすれば、同僚は「自分の成果を横取りされた」とは思いませんし、上司だって別に「同僚の〇〇さんがやったから、あなたは何もしていないのか」と思ったりしません。むしろ周囲と仕事をうまく分担、協力して進めていることがわかって好印象です。つまり、同僚の成果を伝えてもあなたには何のマイナスもないのです。

逆に、同僚の成果をすべて自分がやったことかのように話すと、後から面倒なことになることも。上司はあなたがやったと思っているのに、何かの拍子に「あの仕事は実は自分がやりました」と同僚から上司に伝わると当然印象はよくないですよね。

実際には協力して仕事をしていても、他の同僚の成果を横取りしているかのように見えてしまい、上司の印象もマイナスになるばかりか、同僚も不満を溜めてしまいあることないこと吹き込む可能性もあります。周囲に足を引っ張られないためには、一見些細なことであってもこうした気遣いがとても重要なのです。

自己評価シートの記入は具体的かつ早めに

人事評価のために、自己評価を入力するシートを用意している会社も多いと思います。ちょっと大変ですが、この自己評価シートで手を抜くのはNG。

自己評価シートの記入は、上司が見逃したり忘れたりしているあなたの成果を掘り起こす作業です。上司があなたのことを採点するときに、この評価シートを見て「そういえばこんなこともやってくれたな」とか「こんなことまでしてくれていたのか」と気付いてもらうようにするわけですね。

多くの場合、半期ごとの人事評価だと思いますが、上司だってたくさんの部下の半年間の活躍や成果をすべて覚えているわけではありません。それをきちんとアピールすることで上司もあなたを評価しやすくなるのです。

上司の立場で考えてみてください。あなたを昇給昇格させるには、他の部長や取締役、人事部などを相手にあなたの評価ポイントを伝えて納得させる必要があるのです。それには具体的な数値やエピソードが必要ですよね。それをしっかり書いておくことが大切です。

「~の収益は、前期比120%となりました」とか「新規顧客〇件獲得、収益は〇〇万円増加」など数値を入れておくとより説得力が増します。そう書けるように、普段の仕事でも数値を意識して働くことが大事ですね。

また、早めに提出するだけでも印象がいいですし、上司も他の部下のシートをチェックしなければいけませんから締め切りに近づくほど1人のシートにかけられる時間が限られます。早めに着手して早めに提出できるようにするだけで、上司があなたのシートにかけられる時間が増えるのです。

自分のやりたいことをはっきり口にすること