日本のイチゴ消費量はどのくらい減ったのか

生鮮果物全体も減少

女子カーリングで話題になった「もぐもぐタイム」のイチゴ

先日開催された「カーリング女子世界選手権2019」で日本代表は惜しくも第4位、メダルを逃してしまいました。NHK(BS放送)で生中継されたのでご覧になった人も少なくないかもしれません。NHKが生中継するくらいですから、カーリング人気も根強いものがあります。

そのカーリング、とりわけ、女子カーリングが一躍人気となったのが昨年の平昌オリンピックでの銅メダル獲得でしょう。そして、その際に注目を集めたのが、ハーフタイム(通称「もぐもぐタイム」)中に栄養補給として摂取していたイチゴでした。

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彼女達が美味しそうに頬張っていた苺(イチゴ)を見て“あー、美味しいイチゴが食べたい”と思った人も少なくないのではないでしょうか。

3月と4月はイチゴの年間販売の約50%を占める最盛期

さて、スーパーマーケットの生鮮果物売り場に行くと、様々なイチゴが並んでいます。日本国内におけるイチゴの販売は、毎年11月に始まって翌年6月まで続くようですが、3~4月はまさしく旬です。実際、平成28年の統計数値によれば、イチゴの年間販売に占める3~4月分の割合は51%(数量ベース)、46%(金額ベース)に上りました。

金額ベースがやや少ないのは、クリスマスケーキ向け需要が多い12月に高値を付けるケースが多いと推測されるためです。

減少傾向に歯止めがかからない国内のイチゴの消費量

ところで、国内のイチゴの消費量(=購入量)はどのように推移しているかご存知ですか? 結論から言うと、減少傾向が続いており、特にここ数年間は過去にない低水準となっています。まずはその推移を見てみましょう。左から、年、世帯当たり年間購入量、購入金額、100gあたり単価です。

  • 1986年:4,806(g)、4,442(円)、92.4(円/100g)
  • 1990年:4,511(g)、4,770(円)、105.7(円/100g)
  • 1995年:3,817(g)、4,509(円)、118.1(円/100g)
  • 2000年:4,060(g)、4,969(円)、122.4(円/100g)
  • 2005年:3,594(g)、4,153(円)、115.6(円/100g)
  • 2010年:2,952(g)、3,242(円)、109.8(円/100g)
  • 2015年:2,542(g)、3,353(円)、131.9(円/100g)
  • 2016年:2,269(g)、3,215(円)、141.7(円/100g)
  • 2017年:2,336(g)、3,237(円)、138.6(円/100g)

このように、購入数量、購入金額ともに減少傾向にあることが見て取れます。特に、購入数量の落ち込みは大きく、2016年は過去最低水準を更新し、確認できる範囲でピークだった1986年の半分にも満たない状況でした。

最新数値(2017年)はやや回復しましたが、低水準であることに変わりはありません。一方で、単価は上昇基調が続いており、高級品への関心が強いことがうかがえます。

いずれにせよ、少なくとも統計データを見る限り、日本人が年々イチゴを食べなくなっていることは間違いないのです。

イチゴ以外の生鮮果物の摂取高はどうなっている?

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国立大学卒業後、国内・外資系の金融機関にて23年勤務後に独立。証券アナリストなどの職務を経験し、ファイナンシャルプランナー関連等の金融系資格を多数保有。専門は株式投資、貴金属投資、年金、相続、不動産。