節句やお誕生日など、子どもにまつわる行事のときは夫婦それぞれの“親問題”が浮上する機会でもあります。「自分たちだけでする?実家が近いほうの親だけ呼ぶ?それなら両方の親を呼ばないと…」と、思わず “めんどうくさい”と言いたくなる問題が浮上することも少なくありません。

今回は、小さい子どものいる夫婦に、行事のとき両親へ声をかけているかどうかを調査。世の中の夫婦たちは、子どもの行事にまつわる“じいじばあば問題”をどのように対処しているのでしょうか。

【ケース1】(女性の立場から見て)義両親にはかならず声をかけている

女性の意見として圧倒的に多いのが、「子どもの行事には必ず義両親に声をかける」というケースなのだそう。核家族化が進み、昔とは家族のあり方が変わっているとは言え、“義理の両親”も一緒にお祝いの場にいてもらったほうがいいのではと考える人が多いようです。

「義両親は田舎の人間なので、子どもの節句などは特に重きを置いている様子。テーブルに並べる料理や飾りつけなどについても、昔からその地域に伝わる細かい決まりごとをきちっと守るようなタイプの人たちなのです。そんな義両親なので、子どもの行事に声をかけないわけにはいきません。本音を言えば自分たちだけで楽しくお祝いをしたいのですが、声をかけなかったときの反動が怖いので、律儀に毎回きちんと声をかけています」(5歳女の子と1歳男の子のママ)

「主人が長男なので、一応筋を通して毎回義両親には声をかけています。主人自身は長男であることをさほど重く考えていないようですが、古い考えの義両親は“長男の嫁なんだから”という言葉を日ごろから口にするタイプ。声をかけなかったときにあとで何を言われるかわからないので、子どもの節句やお誕生日のときには、まず義両親へ声をかけるようにしています」(3歳男の子のママ)

ひとクセある義両親を持つ女性は、特に大変。主催者である息子・娘夫婦を差し置いて、当日のプロデュースをしようとはりきってしまう…なんてこともありますよね。
呼んだら呼んだで大変だけど、呼ばなかったときにあとから色々言われるよりは…という考えから、義両親へ声をかけている人も多いのです。

【ケース2】初節句だけどちらの両親にも声をかけた

子どもにとっての初節句、特に第一子の初節句はどの家庭でもお祝いの形式をとるところが多いのではないでしょうか。自分たちだけでお祝いしたいと考える人も、初節句のときだけは両方の親へ声をかけたという人が多数派でした。

「娘が生まれて初めてのひなまつりは、どちらの親にも声をかけました。私が幼いときに買ってもらった雛人形をそのまま譲りうけることになったので、実の両親にも声をかけやすかったです」(2歳女の子のママ)

「どちらの両親も自宅から新幹線に乗るような距離に住んでいましたが、初節句はさすがに声をかけました。“初”というスペシャル感でこちらも声をかけやすかったですし、どちらの親も来やすかったのではないでしょうか」(4歳男の子のママ)

初節句は、これから何度なく迎える節句の日の中でも、一番特別な意味を持っている日。義両親に声をかけることができても、実の両親には声をかけるのを控えているというママにとって、胸を張って実両親を招くことができる日でもあるのです。主役である子どもにとっても、たくさんの人に囲まれてお祝いされるのはみんなの愛情を受けて育ったという証になるのではないでしょうか。

【ケース3】もめごとが起こらないようどちらの両親にも声をかけない