「子どもや家族ファーストで日々を過ごしている毎日。めまぐるしく時間が過ぎて言って、大変だけど、子どもや夫の笑顔を見ていると疲れもふっとんでしまう。今、毎日本当に幸せ!」ほとんどの母親はそんな風に感じているはずだから、自分もそう思わなきゃいけない、あれだけ望んでいた「母親」なるという夢が実現したのだから、私は今幸せなはず…。

「自分は幸せ」と自分に言い聞かせていませんか?

「不幸せ」なんて思ったら罰が当たる。

眠れたのか眠れていないのかわからいないような状態で朝を迎え、朝食の準備。目が覚めたらそこからめまぐるしい毎日のスタート。子育て中のお母さんは毎日があわただしく過ぎていきます。

「あぁ、やっと子どもたちが眠ってくれた」「今日も一日無事に終わった」夜になるとそんな風に安どのため息をもらす。でも「今日こそは、部屋の掃除ちゃんとしたかったのにできなかったな」「美容院、そろそろ行きたいけれど、また当分無理だな…」「テレビに出てたオシャレなカフェでランチしてみたいな。でも、あそこ子連れは無理だろうな…」

ほっと一息ついた途端、できなかったこと、したかったことが一気にアレコレ頭に浮かんでくる。それと同時にどうしようもないむなしさが押し寄せてくる…。こんな経験したことありませんか?

でも、ネットを見れば「今日も自分のことは何もできなかった。でも、それは子どものために頑張った証。そんな自分を誇りに思う」なんて言葉や「子どものために『いいお母さん』になる必要はない。ほんの些細なことでもいいのでハッピーを見つけて、『幸せなお母さん』になろう」なんて言葉が書いてある。

またその一方で「うちは主人が子育てに無関心。子どもを愛してくれる旦那さんがいるだけでも幸せ」「ほぼワンオペ育児。協力してくれる人がいるなんてうらやましい」はたまた「自分から望んで母親になったんだから、子育ての愚痴を言うのは間違っている」「昔の育児はもっと大変だった。今のお母さんは甘え過ぎ」なんて言葉も。

そんな言葉を読むたびに「あぁ、自分は恵まれているんだな、幸せなんだ。愚痴を言ったり、幸せじゃないなんて思ったりしたら罰があたるな」なんて自分に言い聞かせる…。

そう、自分で自分に問いかける間もなく「私は、愛する子どもと一緒にいられて幸せなんです。不満はありません」という答えが用意されている。そんな風に感じてしまうことはありませんか?

さて、ここで質問です。「あなたは今、本当に幸せですか?」

常に「幸せ」は難しい