前出の日本FP協会の整理では、住宅の平均購入価格は建売住宅の場合には約3,340万円、マンションは約4,270万円になっています(出所:住宅金融支援機構)。

まずは、手付金や諸経費等を考えて、住宅取得額の15%程度を目途に貯蓄しておくという考え方もあります。

ライフイベントに向けた資産形成をどうするべきか

資産形成の取り組みは基本的には3段階です。

  • ホップ:経費見直し
  • ステップ:年収などのアップ
  • ジャンプ:蓄えた資金の資産運用

基本はこれだけです。

こうした簡単なプロセスを示すと、「そんなことは当たり前。そんなことはすでにやっている」という声もよく耳にします。

ただ、この3つを上手に活用している人とそうでない人の差を見てみると、そのプロセスを実行する精度に差があります。

今回はこの3つのプロセスの中でも「ジャンプ」にあたる、資産運用フェーズについて考えてみましょう。

学資保険だけで教育資金は十分か

まず、子どもが生まれたら、「学資保険」というお考えの方も多いと思います。学資保険は貯蓄機能と保険機能を併せ持つ、使い勝手の良い金融商品であります。