シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はセルフ式うどん店「丸亀製麺」他を運営するトリドールHD(3397)の、2019年2月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績はどうだったか

2019年3月5日に更新されたトリドールHDの2019年2月既存店売上高は、対前年同月比96.9%とマイナス成長になりました。12月から3カ月続けてのマイナスです。

内訳は客数96.5%、客単価100.5%で、客数のマイナスが響きました。ただし客数は1月の94.7%から回復しています。

一方で全店売上高は103.2%と、プラス成長を維持しました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、2019年3月期のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。

既存店売上高で対前年同月比プラス成長となったのは、4月と11月の2カ月のみです。客単価は100%を超える月が多い状態にありますが、客数は全ての月で100%を下回っており苦戦しています。

一方で、全店売上高は9月以外は全ての月でプラス成長を維持しており、既存店売上高に比べ健闘しています。

過去1年の株価動向はどうだったか

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は、2017年12月末の4,200円台を天井に下落が続いています。昨年12月25日に1,642円と安値を更新後に反転し、現在は2,200円前後での取引が継続しています。

今期は既存店売上高のプラス成長月が2カ月に留まっています。客数が全ての月でマイナスとなっており、客数増加のための今後の施策及びその効果が注目されます。

トリドールホールディングスの過去1年間の株価推移

参考資料:月次売上高レポート

LIMO編集部